惑星ソラリスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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惑星ソラリス

[ワクセイソラリス]
Solaris
1972年ソ連上映時間:165分
平均点:7.00 / 10(Review 104人) (点数分布表示)
ドラマSF小説の映画化
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タイトル情報更新(2020-03-29)【イニシャルK】さん
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監督アンドレイ・タルコフスキー
キャストドナタス・バニオニス(男優)クリス・ケルヴィン
ナターリア・ボンダルチュク(女優)ハリー
ユーリ・ヤルヴェット(男優)スナウト
アナトリー・ソロニーツィン(男優)サルトリウス
ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー(男優)アンリ・バートン
寺田路恵(日本語吹き替え版)
池田勝(日本語吹き替え版)
村越伊知郎(日本語吹き替え版)
千葉順二(日本語吹き替え版)
石井敏郎(日本語吹き替え版)
原作スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」
脚本アンドレイ・タルコフスキー
音楽エドゥアルド・アルテミエフ
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
撮影ワジーム・ユーソフ
あらすじ
海に覆われた惑星ソラリス。研究によって、海全体がひとつの有機体であり、生命であるという結論が出された。ソラリスのステーションへ送り込まれる、心理学者のクリス(ドナータス・バニオニス)。しかし同地では、死者が出現するという怪現象が起きていた・・・。スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』の映画化で、キューブリック『2001年宇宙の旅』と並ぶ、SF映画の金字塔。
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10.《ネタバレ》 全編を通して、不思議な不安感に包まれる。バッハのコラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」、ブリューゲルの「雪中の狩人」、生前の妻とロシアの雪原を捉えたフィルム映像、神に等しい存在の父親・・・幾度かフォーカスされるそれは、過去に囚われた主人公の郷愁と願望とリンクしていく。無重力に委ねるが如く、死んだ妻の幻影を抱く未練残りし男性の弱さを象徴しているようだ。妻が二度と現れなくなり、過去は過去として受け止め、立ち直って再出発すると思っていた。しかし、物質主義との折り合いが付けられず、仮想現実の中に閉じこもってしまう結末に、心の拠り所がなく、希望の持てない現代社会と重なる。精神主義を訴えるタルコフスキーは"厭世主義者"の片鱗もあったのではないか。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-30 20:31:42)(良:1票)
9.《ネタバレ》 地上のシーンと宇宙船の中のシーンの切り替えが見事で気が付くと不思議な郷愁を覚えてしまいます。

ストーリーは今に至る王道中の王道。
死んでしまったはずの愛していた人の記憶と肉体を他の生命体がコピーして作り出し生きていた時と同じように目の前に現れたら、それを偽物として拒否することができるだろうか。たとえ偽物だとしてもそれが幸せならいいと思ってしまうのだろうかという宗教観さえかじられる話です。

「鉄腕アトム」で死んでしまった息子トビオそっくりにアトムを作り出した天馬博士が最初はアトムと一緒で幸せだったのに、ロボットゆえに成長しないアトムに「お前はトビオじゃない」と冷たく当たるシーンがあります。
ソラリスの生命体のように記憶を重ねて成長していくとしたら現実に戻るより、偽物世界を選んでしまうのではと思うこともあります。
omutさん [DVD(字幕)] 6点(2019-10-20 06:10:41)
8.SF映画の名作だと理解できる人でないと少し厳しいところがあるので、すこし辛口の点数と
なります。
cogitoさん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-07 15:37:29)
7.難解って言われてるけど、それは登場人物たちが哲学的なセリフを語るからであって、ストーリー自体は明瞭簡潔でラストのオチも鮮やか。むしろ難解なのはこの監督の感性じゃないかな。時々息を飲むほど綺麗なシーンがあったり、暗示的な演出があったり、監督の相当な手腕を感る。それなのに雨のシーンが晴天丸わかりだったり、首都高の車載映像を近未来風景ですと言い張ってみたり、エドウッドかって思うほど雑な演出がある。「俺は芸術を撮ってるんだ。そんな細かいことにこだわるな」と聞こえてくるよう。このあたりの感性が合う人は信者になるでしょうし、合わない人には長くて分かりにくい映画になるんじゃないでしょうか。
54dayoさん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-31 22:23:56)
6.淡々としていて少しだれ気味になるにもかかわらず最後まで眼が離せない哲学的お伽噺です。凡人の私には色々思考しても答えというか行き着くところが見えてきませんが、単純に考えれば亡き妻への愛を貫く男の物語に自身を投影出来るかで印象が大きく変わります。私もソラリスに見透かされたら自滅して行く可能性大。
ヴァルディアさん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-07 12:57:27)
5.《ネタバレ》 怖いなぁ・・・これ。
観てるだけでザワザワと心がかき乱される様だ。

そしてラスト付近の、家の中で雫が次々と垂れ落ちるシーン。
あれには、ただ茫然とした。
何とも幻想的で美しいシーンだろうか。

ゆっくり滴り落ちる雫を観ていると、観ているこちらの世界まで時間がゆっくりになってしまいそうなパワーがある。
静かでいて絶大なパワーを持ったシーンであると思う。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:29:25)
4.《ネタバレ》  まずは、前半部分でいきなり首都高の映像が出てきてビックリしました。前半部分は正直退屈だったんですが、後半主人公の死んだ奥さんが出てきたくらいからは非常に惹きこまれました。何か、SF(まあ宇宙ステーションのセットとかは結構凄いですけど)というよりは人間ドラマという感じですね(エヴァンゲリオンみたいだなんてふと思ってしまいました。)。しかし、テンポの遅さは観ていて結構きつかったですね。
TMさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-02 19:14:56)
3.《ネタバレ》 165分2部構成・・な、長い。

途中で眠くなって1部2部と分けようかとも考えたんですが、

話自体は面白いので忍耐(苦笑)で観終えました。

リメイク版のほうがさらに眠いらしいので今回はオリジナルを。

ロシア映画なんて初めてでしたから覚悟はしていましたが、

ロシア語ってフランス語のようなボソボソ感で、

最近スペイン映画とか観だしたからギャップで慣れるのに戸惑った。

とりあえずはSF映画の有名な作品は観ておかないとと。

この作品はセリフがまず少ないのです。

音が完全にないシーンもあります。

ミサ曲のような音楽が流れる中、絵画のようなシーンが続きますと、

もう半分観るまでには眠くなったりしちゃいます。

「2001年宇宙の旅」が合わない私だからこれは予想どおり(爆)

観てくれこの世界といったような敷居の高い作品なのですが、

こちらのほうが哲学性は大きかったと思う。

というのもSFといっても宇宙がほとんど出てこない。

飛行士が車で走る近未来の街がなんと東京首都高というのも意味不明・・

全編に渡ってレトロな未来感というものは感じなくて、

全くレトロそのものなのでした。

宇宙の大きさやオシャレさを描いたキューブリックのほうより、

ソラリスのほうがさらにカルトだと思いました。



どちらが好きかと聞かれたら困る・・



人間の深層心理を解いているSFであり、

宇宙ものと観るとあれっ?と思う。

どっちもどっち・・

でもまあこっちの方がテーマが内面に向かってるような気がして、

私は哲学SFのほうがいいなぁと。

答えがないからどうにでも取れるところがよい。

取りようによったらこのラストはかな~り暗いです。

諸星大二郎の世界みたいな果てしないどんよりした暗さ。

救済のエンディングだと取れば他人事とわりきって見られるけれど・・

自己救済、郷愁、償いといったテーマ。
人間はどこに向かってゆくのか?

銀河系の世界のようで実は鏡の世界のようなこの作品は、

ラストをひとりで観終えるとかなり・・重いかも。

音楽が全編ホラーっぽいのも○。

こういう映画を観るとSFの基本である、

植物が鍵となる演出が多いのに納得。

アルメイダさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-28 09:04:50)
2.今の感覚からするとやや冗長な部分も有るが、切ない「愛」の映画であると思う。皆が言うほど難解でも哲学的でもないと僕は思うのだが・・・。何がそしてどこまでが現実なのか、ちょっと恐ろしくもあるのだけれど。
leoさん 6点(2003-07-25 08:27:18)
1.とりあえず序盤の展開が遅すぎてダルイ。ソラリスについてからの流れは難解な内容ながらも引き込まれた。
黒猫さん 6点(2003-03-09 23:39:22)
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【点数情報】

Review人数 104人
平均点数 7.00点
010.96%
154.81%
221.92%
354.81%
465.77%
576.73%
6109.62%
71514.42%
82019.23%
9109.62%
102322.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 9.16点 Review6人
4 音楽評価 8.83点 Review6人
5 感泣評価 8.66点 Review3人
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