2.ティム・バートンの「初監督作」となるストップモーションアニメ。
たった7分間の超短編ではあったが、既に見紛うことないティム・バートン映画に仕上がっている。
この短編に内包された世界観が、その後の彼の作品のすべてに拡大していったと言っても過言ではない。
一人の心優しき少年が、その表面的な性格と対照的な狂気的な妄想を膨らませていくさまは、まさにティム・バートンそのものなのだろう。
その後の豪華なフィルモグラフィーを鑑みて、やはりこの人が、世界中の“妄想家”の頂点に立つ存在だと再認識せずにはいられない。