29.観念的青春映画。全てがぼんやりしてる若い世代の絶望的な内容を、美しい映像で撮っています。だらだらしてる割に長尺は感じさせませんが、結局なんとなくな映画。音楽がしっかりと雰囲気作ってますね。 【すべから】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-29 18:04:20) (良:1票) |
28.岩井監督が好きなので、やや点数が甘いかも知れないけど、お許しください。作品に込められたメッセージや現代社会に対する警告として、それなりの価値はあると思いたい。しかしながら、とにかく話が痛い。痛々しくて直視できないほどで、エンターテインメントとしては成り立たないだろう。寧ろDVDに付属してきたメイキングに泣いた。伊藤歩のドキュメンタリーとして、本編以上の感動を受けた。彼女の女優根性に喝采です。 【もとや】さん 6点(2004-03-09 08:28:57) (良:1票) |
27.私が多感だった時期に公開された映画であり、良くも悪くも印象深い映画である。 この映画の主要登場人物たちと世代的には近く、いわゆる郊外に住んでいた点でも一緒なのだが、それでも彼らの描き方はどうも過剰であり不自然に見えた。 確かにいじめ、売春、性暴行などは、私が通っていた学校でも大問題になった。たぶん偏差値が高い名門校でない限りはどこの中学校や高校でも起こりうることだろう。 ただこの映画の場合、集団でレイプにかかったり、売春や自慰を強要させたりという場面が出てきて、さすがにそれは過剰演出に思えた。仮にそういう事態が起こったなら、学校や警察にすぐ発覚して、狭い地域社会全体で大問題に発展するはずだが、映画ではなぜか表面化しない。だいたい郊外の街の狭い人間関係というのは、良い事も嫌な事も隠そうとしても発覚してしまうものだ。親の会社の倒産とか家族離散は伝わるのに、なんで売春やレイプが表面化しないのか。 映画的なインパクトを追求して過激な展開にしたのだろうが、少年たちのあまりに過激な行動とそれが全然表面化しない展開が、少年たちと世代も近く、映画と似たような郊外の街に住んでいながら、いや住んでいるからこそ、リアリティに欠ける印象があって、映画の世界に入っていけなかった。 リアリズムなき少年たちの描写、物語展開のテンポの悪さ、カメラワークのキレのなさ、インターネットの描写の不親切さ、これらのために全体的にちぐはぐな映画になっていて、これでは高い評価を与える事はできない。 唯一高く評価できるのは、紛れもなく蒼井優の存在感だろう。主人公を足蹴にし、鞄を放り投げて川へ飛び込んでいくシーンには圧倒された。 売春を強要される少女の悲しみや悔しさ、惨めさを表現するシーンとして素晴らしい出来だった。そして悲しいくらいに美しかった。 脇役としての出演ではあったが、この当時から突出した個性や表現力、それを自覚してるかしてないかはさておき、彼女は持っていたという事がわかる。 長々と書いたが、要は好きな映画では決してないが、蒼井優を好きになれた映画ということだ。 【nakashi】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-08-25 17:50:11) |
26.この空気感に包まれる心地よさ。 映画の内容云々がどうでもようくなってしまう。 |
25.《ネタバレ》 荒廃した中学生の実態として、レイプ、売春強要、恐喝、イジメなど刺激的な問題が描かれてもいるが、リリイ・シュシュに関することがよくわからない。 エーテルがどうのこうのとのくだりは、自己陶酔した痛い詩人か中二病を見るようで、こっちが恥ずかしくなってくる。 理解不能の世代のようでもやもやが残るが、それも作り手の思惑通りか。 なんだかわからないながらに、思春期の暴走や屈折、不条理などどうしようもない負のエネルギーを感じて、退屈はしなかったが。 学生時代にこうした陰湿で残酷な空気に触れた経験があるかないかで感想もずいぶん違ってきそうな作品。 自分には経験がないので、あまりピンとはこなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-09 02:02:48) |
24.評価がすごく難しい作品ですね。作品そのものの出来栄えとしてはかなり高い評価ですが、2度と観たくありません。途中、何度も観るのをやめようかと思いましたが、でも最後まで観て、ただの不愉快な映画じゃないことだけは理解できました。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-10 02:32:01) |
23. 市原隼人や蒼井優が光っていましたが、役者によって芝居のレベルがまちまちな感じがしました。これだけの長い映画の中に、大沢たかおのエピソードも入れる必要があるのか、疑問です。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-15 16:30:19) |
22.《ネタバレ》 二回鑑賞しました。新しいことにチャレンジする精神は褒め称えたいですが、それが成功しているかというと、非常に難しい。ネットの世界にリアルを見つけており、現実をリアルに近づけようとしている。果たしてそんな皮相的な観点でこの映画を評価してよいのか、非常に迷います。もしそのような短絡的視点であれば観るに値しません。しかし、冒頭でエーテルを持つのはリリイに限らないことが示唆されており、あくまで相対的な存在なのかもしれないと思いました。そしてラスト近く、蓮見のナイフはりんごに刺さっています。そして星のが倒れたときにもりんごが転がるのが見えます。青りんごが二つ? 非常に不思議です。りんごに刺さったナイフは、実は星野を刺していないという暗示でしょうか。でも血はしっかりついていました。りんごから流れ出た血、すなわち心の痛みという暗示なのかもしれません。星野という存在、青猫という存在が誰にとっても普遍的な心の痛みの根源であり、それをナイフで刺す、すなわち対決することによって人生を見つめていく、というような解釈に至りました。しかしまだまだ理解または解釈できる部分が多いような気がするので、保留の意味をこめて6点。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-20 01:20:45) |
21.まずこの映画を見る人はここのレビュー特にネタバレのレビューは絶対に 見ない方がよい。そうしないとこの映画が投げかけてくる衝撃がかなり 減少する。今時の子供たちはこの作品に描かれる世界があまり理解できない かもしれない。しかし昔はよくこのような光景はあったもので、その時代を 知っている私は、過去を引っ張り出されてきたような感じがしてなんとなく 座りがわるい映画だった。この作品にでている人たちは今や話題の映画や ドラマで大活躍をしている人たちだが、その姿を知っているだけに、この 作品をみると劇中の役と実際の彼らをシンクロしてしまってなんだか複雑だ。 沢山の人がレビューしている作品は良かれ悪かれ多くの人の心に大きな風穴 をあけたという意味で見る価値はあると思う。 【K2N2M2】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-25 23:10:28) |
20.《ネタバレ》 生々しい。「なんて息苦しい時代だったんだろう。」と、この映画を観て改めて中学校時代をそう思う。すごくよくこの時期特有の「どうしようもない、救いようのない雰囲気」を表現してると思う。それと、説教じみてなくて良かった。最後にそこがあったら全部台無しだったと思います。「結局担任は最後まで何もわかっちゃいない。」それで良かったんだと思います。久野さんが坊主で教室に入ってきた瞬間は、久々に映画を観てゾッとしました。 |
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19.大沢たかおのくだりが必要あるのか?と多少思うものの田舎の風景が自分の学生時代の風景とリンクして苦しくなる。あの頃は、いろいろ思いながら田んぼのわき道を通ったものだ。 【おっちょ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-12-29 13:15:09) |
18.岩井俊二監督の独特の世界観は結構好きですが、反面この撮影の方法は抵抗があります。 この作品に関しては非常に観ていて辛い場面が多く、もう一度観たいとは思いにくいのですが、だからこそ強烈なリアリティを持つ作品だと思いました。 最近めっきり大人になってキレイになった蒼井優ちゃんを見て、お客さんになりたいと思う男性陣は沢山いらっしゃるのでしょう・・・。 【憲玉】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-14 00:43:52) |
17.《ネタバレ》 自尊心をズタズタに切り裂かれた少年少女の姿が実に重い・・・。陰湿な犯罪集団がクラスを仕切っている悲劇です。現代社会でも見られる光景。鑑賞しながら、星野を刺し殺した時にカタルシスを感じた人は多かったと思う。こう行かなければ救いようないですものね。もう無理矢理に学校へ行く必要のない時代なのでは・・と感じてしまう映画でした。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 16:45:23) |
16.14歳、中学生。その世代をいじめとか万引きだとか援交、レイプ、そして殺人で表現している。何処が悪いというわけでもないが全編に漂う青臭さがイライラさせる。14歳という不安定な時期に様々な体験をする、その多くが初体験でありそれらを少年らが重く受け止める様を衝撃的に描いた。ちょっと冗長過ぎるかな、結局何が言いたかったのかわからない。カメラの手ぶれ、アレも抑えればもう少しマシになったんじゃないかなとも思う。田園でCDを聞くシーンは割と綺麗だと思います。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-28 23:04:34) |
15.素晴らしい映画というのは理解できるが、やはり吐き気がする。音楽は嫌いじゃない。 【FHARCYDE】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-06-12 14:01:50) |
14.中学生の日常に散りばめられる、いじめ、喧嘩、部活、万引き、援交、かつ上げ、自殺、夏休み、合唱祭、レイプ、、、、、 などが、物語性を排除したように、雑然と、脈絡なく、配置されていました。、、、、、一貫していると感じられたのは、下地として満たされている、エーテル感、透明感。そのエーテル感に同調するとき、ふと14歳くらいの自分を包んでいた空気が微かに感じ取れたような、、、、、、。ただ、最初から、最後まで、「で、何が言いたいの」という疑問が頭を離れませんでした。、、、、、でも今思うと、具体的に何かの物語を与えようというのではなく、見る人一人一人が、作中に散りばめられた出来事を、好きなようにつないだり、捨てたりしながら、自分にとってかけがえのない物語を作り出して欲しいというのが制作意図ではないかと思えます。作者自身が語るのではなく、見る人が想像を紡ぐための場を提供し、その場をエーテルで満たすのだ、といったように、、、、、。だとすれば、久野さんを主人公にしてもよいし、星野君、津田さんを中心にしても良いわけです。、、、、、自分と重なり合う物語が上手に作れた人には、素晴らしい映画になるに違いありません。、、、、、しかし残念ながら、私は上手に作ることができませんでした。散在する出来事をどう結びあわせても、閉塞した物語しかできないように思え、そんな物語を描いてどこに救いがあるのだと思うからです。、、、、、リリィの歌だけが救いだった?、、、甘ったるいエピソードが欲しいというのではありません。例えば、ただ無心に壁にボールを投げたり、あてどなくチャリをこいだり、誰かに密かに思いを寄せたり、、、、ささやかな救いの要素は、商業化された音楽以外にも、色々にあるはずなのに、そういう部分がひどく欠落しているように思うのです。、、、、、14歳くらいの世界を描いたものなら、例えば石田衣良さんの方が小説ですが圧倒的に好きです。 【王の七つの森】さん 6点(2004-11-18 15:14:09) |
13.よくわからなかったのですが、様々な人間が豹変していき、その中で心のすれ違いや、 見えない人間の安心と、そして最後の絶望感。それをすべてリリィ・シュシュにあてつけて いるのが主人公だと思う。そして、リリィ・シュシュを見た主人公は、リリィ・シュシュと ともに破滅の道を歩んでいくのだと思う。 【幕ノ内】さん 6点(2004-08-22 13:06:32) |
12.評価が難しい…。素晴らしい傑作のようにも思えるし、最低の駄作のようにも思える。本当に評価の難しい、不思議で不可解な映画。賛否両論あるけれど、不思議にどちらの気持ちもよく分かるし、どの意見を読んでも「うん、そうだよね」と思えてしまう珍しい作品。私が14歳の頃は、あんなに殺伐とはしてなかったし、ある程度自己主張したしね。確かに腹に一物あって、無気力で、繊細で、ひどく観念的でしたけど。…うーん、この作品の「14歳」の描写は的を付いているのかいないのか…。判断しかねます。罪な作品です。 【ひのと】さん 6点(2004-04-10 21:12:12) |
11.もう2度と観たくない!…ってくらい痛々しい映画です。ヒリヒリします。岩井俊二監督、スゴイです。リリイシュシュの歌はレイディオヘッドとビョークを混ぜた感じ。 【Bebe】さん 6点(2004-02-14 23:27:48) |
10.なんだろ…この感じ。凄く重いような、でも現実に無いとも言えない世界観だったり…。結果的に最後まで見れたが、なかなか入り込むのに時間がかかったかな。好き嫌いが分かれそうな映画だったけど、大きく世代から外れてしまってるせいか、割と冷静に見てしまった。 【まっちゃ】さん 6点(2003-12-09 18:04:56) |