3.《ネタバレ》 スティーブ・マーティンが弱小映画製作会社の社長兼プロデューサで、たかだか2000ドル程度(でも、このお金スティーブ・マーティンが子供の頃から1日1ドルずつ映画製作のために貯めたお金なので、そこそこ涙を誘う場面ではある……かな?)で映画を撮ろうとする姿に心を打たれたハズなのに……なんじゃーー! 盗撮とは!! ハリウッドの大スターとして確固たる地位を築いているエディ・マーフィーを出演させるために、カメラを隠して撮影したり、吃驚させたり、追いかけたり……。困ったものだ。はじめは、いろんな小細工を弄してスターの出演承諾を得るために頑張っているように見えたのに……。もったいなかったなぁーーと思っていたら、な、なんとエディ・マーフィーのそっくりさん(役としては同一人物)が登場。お尻が彼と似ているからってことでオーディションに受かったのは、大スターと血を分けた兄!! あああ無茶苦茶……だけど面白かったりもして。ある意味、目がくぎ付けでした。だって、エディー兄ちゃん、けっこう年いっているのに歯列矯正のブリッジしているし……。何度みてもスティーブ・マーティンは胡散臭いし……新人女優の色じかけにアッサリはまっているし……。役者は自分で特殊メイクをしたり、細工をしたりと頑張っているところなんかも、いじらしい。この手作り感溢れる撮影方法って、もしかして、かの有名な『案山子男』も実際に撮影するときに同じような手法が採られているのかもしれないなぁ、頑張ったんだなぁ〜、なんてぼーーっと考えてしまいましたよ(爆)。ちょっと脱線してしまいましたね。ひとまず、作るまでの過程はなかなか興味深かったんです。ところがラスト近くなってくると、無茶苦茶かげんに節操がなくなってきたのがとても残念でした(涙)。エディ・マーフィーはなんか怯えているだけだし、挙げ句の果てに最後は盗撮による脅しで、出演の事後承諾を得ているっていうのも、汚い手を使っているくせに、最後はつじつまを合わせようとしているようで、イヤな感じでした。この際だから、ずっと未承諾のまま中東やアジアあたりで上映したら、じわじわ人気が出てきて、既成事実の前にエディも出演を喜んで承諾するってほうが、好みだったかな。