17.《ネタバレ》 顔色ひとつ変えずにトリガーを引く村川。 どうしようもない虚しさが漂い、人として生きる喜びを捨てたように見える。 いつ何が起こるかわからない緊迫感。 その中にバカンスのようなのどかな時間。 土俵を作っての紙相撲の実演には顔がほころぶ。 南国の空の下での無邪気な笑顔が、その後の虚無感を更に引き立てる。 緊張と緩和、動と静、生と死、そうしたメリハリを巧みに利かせている。 「あんまり死ぬのを怖がってると死にたくなっちゃう」 死を避けようと考えること自体が、死を見つめてしまっているということか。 破滅や死へと吸い寄せられていくかのような主人公に、儚さがつきまとう。 ただ、ラストの車中での自殺はイマイチな気がする。 それにしても、犯罪ものにしては警察の存在感がまったくなかった。 北野監督は省略できるものはできるだけ省略して、立たせたいものに焦点を当てるが、ここでは警察は不要ということなのだろう。 独特の雰囲気を持つヤクザ映画だが、共感しにくい部分もあってハマるまでには至らなかった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-10-21 22:51:25) (良:1票) |
16. 敵の凄腕の殺し屋に「チャンバラトリオ」を持ってくるブッ飛んだセンス。ビーチでの人間紙相撲シーンはユニーク。また、舎弟のケンが殺されるシーンと狭いエレベーター内での無表情の銃撃戦の凄まじさはナカナカ迫力があって良かった。ただ…たけし扮する村川の最期が、何か自己満足のナルシーっぽくて一気に冷めた。うーーーん、惜しいナァ…。 【へちょちょ】さん 6点(2003-02-01 22:54:52) (良:1票) |
15.正直過去の松田優作の作品を焼直したような感覚。監督としてのたけしは嫌いじゃないが、俳優としてのたけしはいかがなものか・・。作品自体は面白いと思う。 【恥部@研】さん 6点(2003-01-06 21:55:00) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 北野武監督の代表作。ヤクザたちの沖縄遠征。壮絶な果し合いの末に、ドパパパ~ンで皆殺し。最後に自分で自分をズドン。無駄なべしゃり抜きの、間の抜けた雰囲気は独特だよね。今はまだ未熟で…アウトレイジには遥かに及ばない。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-08 16:05:10) |
【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-29 15:56:20) |
12.静かに引き込まれる作品。 暴力的だが、無駄な台詞を削いだ情緒的な映画。 自分的には、アウトレイジのようなエンターテインメント作品の方が、好みかな。 【kontiki】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-04 00:14:57) |
11.物語は武映画の中でもそんなに好きじゃないかも。 シンプルに沖縄行きたくなった。ブルーの色彩の広がりが印象的で青のち狂気の赤。そんな感じだった。 久石さんの音楽は絶妙だよなー。 |
10.《ネタバレ》 ストーリー自体はあってないようなもの。計算や時間配分などはせず、監督の感性で作られたような映画でした。間の取り方や転調などが絶妙で、間延びしたような大人の休日シーンの長さにも関わらず飽きさせない。時々挿入される死を想起させるシーンのせいでしょうか。独特の感覚で作られた画で魅せる映画だと感じられました。 映画作りのイロハを正式に学んでいない、素人臭さを突き詰めていったのが武映画独特の味なのだと思います。 【kirie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-12-31 01:30:52) |
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9."死"をテーマにした内容だが、決して重苦しい雰囲気はなく、 ハードなシーンと対比して、のどかでのんびりしたシーンが妙に可笑しい。 結果的にバランスのいい構成という印象を受ける。 ラストはパターン通りだが、北野監督らしい演出の光る作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-21 14:07:31) |
8.《ネタバレ》 はじめて用事で沖縄へ行くので、気分を高めようと久しぶりに観ました。 あまり深く考えず、触れるように観たところ以前とは全く違う感じで、普段の生活のいらいらや焦りなどが吹っ飛び、とても気分が落ち着きました。 【はんにまる】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-30 23:21:36) |
7.《ネタバレ》 静と動、光と影が最も際立っているという意味では確かに本作はタケちゃんマンの最高傑作なのかもしれませんが、個人的な好きずきでは「キッズ・リターン」や「菊次郎の夏」の方がいいですね。ヤクザがやたらと工作好きだし、途中のおちゃらけシーンも無理に尺を伸ばそうとしているように思えてなりません。その昔、ヤニス・クセナキスという数学で音楽を作った現代音楽家がいましたけど、元々は数学者になるのが夢だったタケちゃんマンは映画作りでその夢を補っている、というか実現してる面があるんですね。彼は因数分解で映画を作る、それで無駄なシーンを一切省く。よく、映画は拾捨の美学だと言われますが、タケちゃんマンはそれを数学的に解釈する。だから彼独特の作風が出来上がる。それが一番うまく行えるのがドンパチシーンで、だからこそ必然的にヤクザ映画になる。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 21:03:57) |
6.《ネタバレ》 自身初のキタノ映画。 「やくざ、辞めたくなっちゃったよ」「死ぬのが怖いって言ってると、死にたくなっちゃうんだよ」など、何かを感じさせるセリフが多い。 エレベーターのシーン、ラストの銃撃戦などはさすが。ダイハード3、もろパクってる。 個人的には「車ふっ飛ばしちゃって、帰りどうすんだよ」ってのがなぜか残ってる。面白いわけでも、心に響くわけでもないのに。 【θ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-21 15:21:04) |
5.観ている時は楽しかったし、何が起こるかわからない緊張感もあってよかった。最後もキタノブルー全開で哀愁あってよかった。だけど、内容がどんな感じだったか残らない。北野作品をこれが最初に観ていたら、新鮮で印象が違ったのかもしれない。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-08 22:58:24) |
4.死がそこらへんに満ち溢れてるとんでもない映画。棒立ちで撃ち合う姿に「死?んなもん知ったこっちゃねえな。」という男の美学を感じたのは僕だけでしょうか?突然の爆発に絶句し、花火の撃ち合いにゃ爆笑し、ラストの表情にゃ驚愕…ほんと、やられっぱなしでしたわ。すごいんだけど…少しわからんとこもあるんでこの点数。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-02-27 09:49:01) |
【ピニョン】さん 6点(2003-11-24 21:15:25) |
2.監督として4作品目ですね。1作品目の暴力性。2作品目の監督と(遊び)との折り合い。そして3作品目の芸術性。これらの集大成ともいえるべき作品ではないかと思います。久石譲の音楽も素晴らしいです。 |
1.<ネタバレあります>面白かった。ヤクザの抗争の緊張感と、中盤ののんびりした雰囲気の対比が良かったです。あのヤクザたちがあんな無邪気にはしゃいだりしているのも、何か妙な味があって楽しめました。ただ、味のある人物がもう少し出てきても良かったような気がします(ビートたけし演じるヤクザはかなり深い人物造形で良かったですが)。個人的にはそこが不満なので六点とさせてもらいます。 【マーチェンカ】さん 6点(2002-03-15 17:01:35) |