5.《ネタバレ》 チョイ役のジェット・リーのアクションは、いつもながらの切れ味で、純粋にアクションだけでもかなり楽しめる本作。更には、相棒役のシェク刑事(ラウ・チンワン)も武術に精通しているのが嬉しい。
さて、ストーリーにつきましては、元最強兵士部隊の教官VS隊長+その他大勢という極めてわかりやすいストーリーなのが個人的には良かったです。そこに多少の人間ドラマが絡んではきますが、アクセントになっているかどうかもわからないくらいの付け足しなので、ドラマ性は薄いですね。むしろせっかくのスピード感やテンポの良さを損なっている可能性があるかもしれません。だから必要以上の女の子とのからみとかは要らなかったです。
その分アクション部門は完璧なくらいの品揃え。電撃、ガンアクション、爆弾、毒ガス、CD、レーザー、と、できることは全部やりましたくらいの勢いで、短時間でこれだけ畳み掛けてくれるとさすがに見応えがあるもんです。
ただ脚本及び各演出におけるデティールの粗さのせいか、ものすごく面白いかと問われると、いや~、それほどでもない・・・。かといってつまらない作品ではないですし。言ってしまえばまさにそこそこの娯楽映画という感じです。