1.観る前は勝手にケン・ローチかニール・ジョーダンの作品だろうと思っていたので、スティーヴン・フリアーズと知ってちょっと意外(特に最近「危険な関係」や「ハイ・フィデリティ」を観ていたので)。たとえ愛憎以前のモノで結ばれているはずの家族でも、貧しいと心が荒んでしまう。失業して家に居場所がなくなり、家長としての自尊心ばかりが空回りしてしまう父親が、そんな中で家庭を切り盛りしなければならない母親が、悲しくもあり、いとおしくもあり。リアムを見ていると、吃音に苦しんだ子供時代を思い出してしまい、それもまた切ない。