3.《ネタバレ》 犯人がアイルランド出身の詩人というキャラを生かしたストーリーで、詩人らしい機知、アイリッシュ・ウイスキーが鍵になっている。
銃の密売人の裏切りに「人にはふさわしき贈り物を」と処刑したのは、犯人の特性が滲み出ていておもしろい。
旧シリーズの最終回だからかIRAの革命闘争が絡んでスケールは大きい。
ただ、このシリーズの特長を考えれば、映画のようなスケールは特に必要ないかも。
犯人を次第に追い詰めていく細かい推理ネタ、手数が少なかったのが惜しい。
コロンボを観るなら字幕より吹替え、しかも小池朝雄が断然しっくりくる。
字幕版や他の人での吹替を聞くたびに、小池朝雄の力量に加えてコロンボとの相性の良さを再認識することに。
DVD版では小池の声だけでなく、放送時のカット部分には他の人の吹替えが混在する。
その追加吹替えでは違和感のないように小池のモノマネをしているせいか、軽妙さに欠けわざとらしく感じられる。
そこは制作サイドの注文だろうから声優にまったく罪はないが、気になって仕方がない。
この回のDVD版は全部石田太郎の吹替え。(ブルーレイBOX版には小池吹替えがあるらしい)
新シリーズは小池が亡くなっていたし、内容自体も劣化してしまったので興味がなくなった。
自分の中ではコロンボ=小池朝雄になってしまっているので、カット部分も含めて全部小池吹替えで観れたらと叶わぬ夢を抱いてしまう。