7.《ネタバレ》 冒頭でまずはブドウ騒動で笑わせてくれた後、英語塾から満男が帰ってくるのですが、英語が全く分からない寅さんの「おじさんのことは英語で何と言うんだ?」に満男が「タイガー!」と寅と虎をかける。寅さんはそれを「おじさんの事は英語でタイガーって言うのか」真に受けるという訳ですが・・・。ここはおかしいぞ!寅さんは虎=タイガーだと知っているはずですよ!寅さんは第4作で名古屋の競馬場で車寅次郎という自分の名前と同じだという理由でワゴンタイガーという人気薄の馬に大金を突っ込んでいましたよ!・・・と話がそれましたが、その後とらやには寅さんと同じような鞄1つで現れたアメリカ版寅さんとでも言うべきマイコさんが下宿するのですが、これが仕事にも恋にも不器用な男。恋愛の方は寅さんの恋が全く目立たず、むしろマイコさんの恋と、さくらが主役となっている作品。日米の愛情表現の違いと最後にはマイコさんのよき理解者となった寅さんが絡むのですが、そこにとらやの人々のあたたかさも上手く絡んでいつもとは一味違う味わいがある作品でした。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 23:10:38) (良:1票)(笑:1票) |
6.「アメリカ人版寅さん」が出てくる異色の作品。二枚目でも売れっ子でもなく、「ちょっと足りない」二人の寅さんが醸し出すユーモアと人情と喧嘩と恋が描かれる。日米での考え方の違いが頻繁に出てくるのが面白い。その違いを、寅さんのヒロイン香川京子への「察して知るべし」的な日本的な恋愛と、アメリカ人俳優のさくらへの「口に出して伝える」恋愛を織り交ぜて、うまく表現していた。この作品では、さくらが母でもあり「女であること」が前面に出てくる。それを見事に見終わった後に何とも心地の良い印象を持たせる脚本と、倍賞千恵子の演技が秀逸だった。7点に近い6点献上。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-12-14 10:59:14) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 まず最初に、このタイトル、時期が全然違いませんか?で、内容ですが、香川京子が意外なほど輝いてません。このシリーズには合うかと思っていたのですが・・・。ヒロインとしての造形も、12作目の岸恵子あたりの使い回しっぽい感じ。しかししかし、横から出てきて全部を吹き飛ばすのは、遂に登場、さくら絡みの恋愛沙汰(!!)なのです。博と結婚して以降、ひたすら愚兄の色恋を影からひっそりと見守り続けてきたさくらに対して炸裂するあの一言、これによって作品世界の全体が揺らぐほどの衝撃があるのです。それを受けて変化するその後の倍賞千恵子の芝居も絶妙ですし、また、その引取として、明け方のごみごみした上野駅脇での別れのシーンが効果的に機能しています。寅さん、一晩中面倒見てあげたんだね。でもマイコー、あのお守りをもらっちゃったら、君の恋愛も一生成就しないと思うけど。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-24 02:00:41) |
4.《ネタバレ》 「一時間も待ってるのに時計が五分しか進まない」って、すっごい発明だな。ワタシ的には久々の大ヒットだった。 本作のとても印象的なのは、チラリとでも不倫とか外人の求愛に人妻の心が揺れる、そんな俗世の空気が寅さん世界に覗くことだ。だけどまあ、寅さん世界だから、そんなのも長くは続かないのだが。 ここ数年TVCMで、外人の寅さんが活躍しているが、今作の外人はどこか元祖外人寅っぽい所がある。だがこちらは商売ベタな分、女には積極的で日本の寅にも見習わせたい所。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 01:25:19) |
3.今回はアメリカ人版"寅さん"でした。本家寅さんの活躍は少ないですが私はなかなか好きです。ハーブ・エデルマンさん、どっかで見た事あるなと思って検索したら成る程なるほど、見た映画や洋ドラマに出てらした様子。しかし彼、渥美清さんの2週間前にお亡くなりになられた様ですね。天国でまた2人で"寅さん"してて欲しいなぁ。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-09-23 03:46:11) |
2.香川京子が出ていただなんて・・・ 再見しなければならない『男はつらいよ』が多いなぁ~ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-06 17:02:26) |
1.この作品、最初に観た時は、ちっとも面白く感じなかったけど、二度目に観たら最初に観た時よりも面白く感じた。ただそれでも寅さんシリーズとしては平凡な感じで、それなりに楽しめる程度で、よってこの点数ですが、これより素晴らしいものがこのシリーズの中にはまだまだ沢山、あると感じます。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-23 13:59:18) |