50.キューブリック監督でなく、しかも遺作でなく、ニコール・キッドマンとトム・クルーズ夫妻(当時)主演でなかったら誰が観に行っただろう?と思うと辛目の評価にならざるを得ない。過激な描写としてかなり話題になった気がするが、今どきもっと過激な映像なんか捨てるほどある。残念ながら世間はちょっとキューブリック・ブランドに騙されているのではないかというのが率直な感想。ここに描かれている貞操観念自体が既に前時代の遺物でしかないのに、過激さで時代の最先端を行けるわけがないのだが。キューブリックはこの作品の公開を拒んだという噂がまことしやかに囁かれたが、数百本もあると言われるオファーを断り続けて2年間もこの映画に捧げてしまったトム・クルーズの関係者によって暗殺されたのではないかと真剣に考えてしまう。映像は美しく、音楽は厳選されており、特に言うほどの欠点も見当たらない映画なのだが決め手に欠ける。とは言うものの、派手な見せ場の多いトム・クルーズに比べ、抑えた演技を要求されたニコール・キッドマンの素晴らしい演技はもっと評価されるべき。なんとなく前夫の七光り的な評価を受けることの多かったニコールだが、この映画でもその秘められた実力を十分に発揮できない苦しさを感じる。実は凄い力を持った女優さんだと思うのだが。 【anemone】さん 6点(2003-11-23 23:28:16) (笑:2票) |
49.後年のキューブリックは、自分の才能と自分が撮りたい素材とが一致していなかったんじゃないかな、と思います。この映画、キューブリックでなければ、といったものではない気がしますし、むしろキューブリックらしさがジャマをしちゃってる映画なんじゃないの?とも思ってしまいます。この題材ならば、もっと猥雑に、俗っぽく描いた方が効果的だったのでは?と。でも、キューブリックのセンスが、それを許す訳もなく・・・。そうそう、仮面が象徴するものがシンプル過ぎて、もっと裏の裏の裏くらいまで考えてみようとして挫折・・・。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-11-25 12:44:57) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 “Eyes Wide Shut”『目をしっかり閉じて』。“Eyes Wide Open”『目を大きく見開いて』って決まり文句をモジッたものだそう。 見ちゃいけないものを見たい心理と、実際に見たらどうなるか?を、倦怠期の夫婦を主人公に描いた映画で、タイトルはその答えってことかな? ニコールの生ケツから映画は始まる。何とまぁ美しいスタイルだろうか。妻がどれほど美しくても、旦那の前でおしっこチーーってして、ペーパーでワシャワシャして、ポイッってされたら、並の男ならもうときめかないだろう。 そんなの見せられても「綺麗だよ」って笑顔でキスできるビル。人間が出来てるわ。脇に薬塗り塗りして匂いクンクン確認とか、誰でもやるけど人に見せないところが見えるのが夫婦。 この役を結婚8年目のトムとニコールの実際の夫婦に演じさせる。子供も7歳ときた。かなり鬼畜な人選をしたキューブリック。きっと夫婦仲を報じるゴシップ記事も出ていただろう。公開2年後に離婚しているが、この映画が関係ないとは思えない。 アリスにしてみれば今の毎日は退屈この上ないんだろう。パーティでのダンスの誘惑をキッカケに、アリスの女の部分が言わなくて良いこと(過去に士官に見とれたこと)まで旦那に暴露。マリファナでラリったのは彼女なりの予防線だろうか。 “何か”を求めるビル。“何か”が手に入りそうになると“邪魔”が入る。美女2人に誘われたときはジーグラーの急用。マリオンと変なことになったときはカールが到着。娼婦ドミノのときはアリスの電話。館では身バレ。ただその全てがLUCKY TO BE ALIVE(生き残って幸運だな)に結びつく。 この映画、私は夢オチだとは思えないな。マルホランド・ドライブのように不思議な映画ではあるけど、ジーグラーの種明かしが親切すぎたのか、枕元の仮面にビビったビルが簡単に落ちすぎたのか、我々視聴者が考えても答えが出ないことが解ってしまった感がある。ニックのその後、マンディーの真相、仮面パーティ、貸衣装屋の娘と東洋人… ただ、夫婦が出来ることは、欲望や誘惑を目の当たりにしてもなにも出来ず、昨日も今日も明日も夫婦でファックすることだけ。 …だから、見えることでも目を閉じて。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-06 23:06:24) |
47.《ネタバレ》 ビルの小物っぷりと言うか小心者っぷりと言うのかそこが気になる。 全て夢でしたって話なのかもしれないが、結局男女は「F○CK」で「繋がる」ってキレイなオチでいいんだろうか。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-08 12:52:05) |
46.結局、何かの陰謀が働いたのか、幻覚でも見ていたのか、それともいくつかの偶然が重なったのか、最後までよくわかりません。でもここは深く考えずに、「嫉妬して自暴自棄になってもロクなことはないよ、特に男の場合」という、有史以来の万人が頭では理解しつつも心が従わない教訓として受け止めればいいのかなと。それに、最後のニコール・キッドマンのたった1言のセリフに、すべての解決策が含まれていることも確か。 しかしそれにしては、何もかもいささか大げさ過ぎる気がしないでもありません。このあたりが、〝巨匠〟のなせる業でしょうか。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-12-26 23:35:44) |
45.二コールキッドマンあっての映画。彼女の上品な綺麗さがあるから、上品なエロになっている映画。けど、エマニュエル夫人に始まる、この手の映画はどうも苦手。綺麗な裸だけなら、スピーシーズでいいし。結局、万人が知っていること、「男は女には勝てない」ってことがよく分かりました。 【木村一号】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-04-17 22:40:58) |
44.私の映画好きなことを知っている知人が、この映画について何を言ってるのか質問されたのですが、キューブリックファンの私にも、ちゃんとした答え(感想)は言えませんでした。キューブリックの映画は何も考えずに雰囲気を味わうのが大切。知人にはそう言ったと思いますが、実のところ私にもわかりません。この映画に関しては。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-16 03:13:58) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-01-11 00:23:40) |
42.官能的な画も一ミリのエロさも感じないし、サスペンス風に物語が進むがずっとこちらは置いてきぼりで、わざとなんだろうけどまるで冷めた目で他人の荒唐無稽な夢を見せられているような感覚。ずっとその調子できたものだから最後の言葉が生々しく思える。駄作といわれることが多いがそんなことないんじゃないかなあ。何度も観ようとは思わないが。 |
41.《ネタバレ》 ひとつ言えることは・・・ 諍いがあった後、とりあえずエッチすれば仲直り出来るということは確かにある。 前置きが長い気もしたが、最後のセリフにテーマが集約されていると思う。 すなわち『より激しく今夜はして』という意味に勝手に解釈しました。スンマセン。 妻帯者の皆さん、奥さんは大事にしましょう。 シンプルだけど奥の深い映画に思えました・・・本当か? 実は、よく解らない内容で、私の書いているレビューもよく解らないでスンマセン。 本当のオチは、主役二人が実生活で離婚してしまった事かも知れませんが・・・ 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-04-02 18:17:44) |
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40.《ネタバレ》 果たしてキューブリックはこの映画で何を表現したかったのだろうか、というのが観終わっての私の頭に残った疑問です。 ポルノ?フロイト心理学風味の不条理劇? ニコール・キッドマンを始め美人のヌードがゲップが出るほど拝めますけど、その裸体を捉えるカメラがキューブリックらしくとても無機質で、どの裸も『シャイニング』に出てきた殺された管理人の奥さん(ジャック・ニコルソンを裸で誘惑してるうちに腐乱死体に変身するシーン)みたいで、ちっともエロさが感じられない。そもそも「便器に座って用を足すニコール・キッドマン」なんてキューブリック以外の誰が撮るでしょうか! まあキッドマン自身は良い経験だったみたいで本作以降は演技開眼して大活躍するのですから判らんもんです、女ってやつは(もっとも、ほとんど脱がなくなったのも事実ですが)セットで撮られたNYの街並みなど、全編が人工的ないかにもキューブリック的な世界の中でトム・クルーズとキッドマン夫婦が浮き世離れした哲学的な対話を交わすのを見せられて、果たしてそれが面白いかというのが悩ましいところです。 このペースで映画を撮っていれば生物的に言ってあと何本映画を製作できるかキューブリックが意識していたかどうかは定かではありませんが、まさか自分のフィルモグラフィの最後を飾るセリフが“Fuck”になるとは思ってなかったでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-10 15:38:24) |
39.普通に楽しめるレベルの作品だとは思うが、かのキューブリック作品だと先入観をもって観てしまうと満足はいかない。 だが、凡作ではない何かも感じる。 それが何かを再度確かめるには、尺が長すぎるのがネックで、もう一度観る気は到底おきない。 だから、その何かはこれからも分からないだろう。 リーリー・ソビエスキーという女優を初めて知ったが、これはこれは・・・ 私がそこに居たら、間違いなく危険な誘惑に負ける模様。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-09 23:38:36) |
38.何だか分からないままに終わってしまった。仮面パーティの怪しい雰囲気は楽しめました。夫婦間の愛情があれで戻ったのなら結構な事で。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-14 15:10:22) |
【eureka】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-10 23:11:20) |
36.正直、何がテーマだったのかよくわからなかった。ただやたら奇麗なねーちゃんがいっぱいでてくるので楽しく観れた。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-25 06:38:16) |
35.《ネタバレ》 やっぱりわかりにくかった(わからなかった)です。2時間半を超す大作のほぼ真ん中あたり、ビルが秘密パーティーを追い出される頃からやっとストーリーらしくなってきます。でも、結局最後まで謎が残るのは2001年宇宙の旅と同じ。飽きずに何とか最後まで観られるのは、トム・クルーズの情けなさの演技が思いの外良いため。2001年で人類誕生や宇宙の謎に迫りたかった(?)キューブリックが遺作となった本作品では、人の心の中の宇宙の謎に迫りたかったのでしょうか?キューブリックの作品じゃなかったら、もっと低い点つけたような気がします。良くも悪しくもキューブリック的な作品でした。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-02-12 20:44:26) |
34.当初のイメージではもっとドロドロしてるのかなと思ったのですが、意外とそうでもなく、キューブリックのいつものテンポとインパクトを期待したけど、部分部分ではそういった部分はあるものの、物足りない感じもどこそこにあり、心のどこかに何かを残した作品であった。最後はやはり素晴らしいシメだった。 【アンリ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-18 22:03:23) |
33.「なんでそう都合良く電話がかかってくる!?」「なんでそう都合良く貸衣装屋の知り合いがいる!?」。まさかキューブリック作品でこんな寒いツッコミをすることになろうとは…。ま、さすがに死を目前にしたキューブリックに40代の頃のキレまくった感性を期待するのがどだい無理な話なんだけど、なんかイマイチな感じでした。彼らしい”衝撃的カット”が見られたのはせいぜいあの儀式のシーンぐらい。これってとりあえず、北野武の『TAKESHIS'』みたいな妄想と現実が入り乱れた世界だと思えばいいのかなぁ。はて? 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-03 23:56:36) |
32.《ネタバレ》 人間の動物的な本能と社会的規範の対立といったテーマについては『時計仕掛け…』と通じるものがあって面白いけど、こちらについてはちょっと内容が薄すぎやしないかと思う。159分て……時間をかける必要性が感じられない部分が多く、せめて二時間以内に抑えてくれれば高得点をつけていたかもしれない。いつもに比べると映像美も劣るので退屈さが抑えきれなかったし、肝心の謎の儀式の場面はどちらかというと滑稽に感じられた。最後のニコール・キッドマンの一言がなければ完全に切り捨てていたと思う。あの一言で作品全体が引き締まった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-14 20:54:25) |
31.ストーリー性もない、ただの駄作かと思っていたら、そうでもなかったですね。嫌いではないです。ただ、トム・クルーズ夫妻がもう少し絶体絶命の危機に陥るとかしていたら、もっと良かったかも。あと、リリー・ソビエスキーは可愛らしかった。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 20:03:28) |