1.《ネタバレ》 トニーのような破滅型は、どの道殺されるしか終わりが見えない。
ギャングに無関心な政府を告発するために作ったとの冒頭メッセージがやけに不自然に感じたけれど、映倫の審査を通す苦肉の策だったようだ。
トニーの妹への異常な溺愛と干渉も、近親相姦的なニュアンスがあったとなれば納得がいく。
モノクロ映像の古い映画だが、後のギャング映画にかなりの影響を与えているのがわかる。
当時としては大きなインパクトがあったに違いない。
ただ、やっぱり撮影技術や演技などいろんな面での進歩がうかがえるリメイク版のアル・パチーノ主演「スカーフェイス」のほうが楽しめた。