1.サウジ・アラビアへの赴任が決まった外交官役を演じるマーロン・ブランドはコメディにはあまり向いていないのかもしれないと感じてしまった。時代が全然違うのだが、この役は、ヒュー・グラントが一番はまりそうだ。ソフィア・ローレンと脇のシドニー・チャップリン、パトリック・カーギルがなかなかセンスを感じさせる演技だっただけにやや残念。主役の二人とシドニー・チャップリンが船酔いであげてしまうシーンがあるのだが、このところの一連の韓流映画に比べてその描き方が上品なのはよかった。やはり、この作品のように内容物を観客に見せない演出のほうが好ましく思う。ただ、最後にかけての主人公の問題の解決方法は、ちょっと安直で拍子抜けがした。こどものころにかくれんぼが好きだった人はそこそこに楽しめる作品。