1.《ネタバレ》 ペキンパーがメジャーで初めて撮った映画ですが、プロデューサーと大もめになって終いには編集権が奪われてしまったといういわくつきの作品。出演者は豪華ですねー、C・ヘストン、R・ハリス、J・コバーン、そして盟友S・ピケンズ以下ペキンパー一家の脇役俳優陣が総出演! 姿が見えないのはS・マーチンぐらいのものです。この時期製作された西部劇にしては珍しく流血描写が多いのにはびっくり、戦闘シーンでは河の流れが文字通り赤く染まるところは強烈です。舞台は南北戦争時代のメキシコで、アパッチ討伐に執念を燃やすC・ヘストンと、捕虜ながら因縁のヘストンに対抗心を燃やして討伐隊に参加する南軍将校R・ハリスの対比を軸に展開するのですが、メキシコに駐留するフランス軍騎兵隊まで巻き込んでぐんずほぐれつの死闘がなかなか迫力があります。テーマ・ソング「ダンディー少佐マーチ」がまたカッコ良いのです(ミッチー・ミラー合唱団!)。ところがゴタゴタのせいか中盤からちぐはぐな展開が目立ち、結局R・ハリスのキャラしか印象が残らないのが不思議です。ヘストンとS・バーガーのラブシーンなんて、ほんといらないシークエンスですよ。30分長いペキンパー・カットのバージョンもあるそうで、ラストは全然違うそうです。観てみたいですねー。