2.《ネタバレ》 戦後間もない1948年の松山を舞台にしたカラー映画というのは、あまり馴染みがなく、街並みとかを観ているだけでも楽しむことができました。すぐに二階の窓から飛び降りる血気盛んなバンカラな若者達は見ていて気持ち良い。
だけどストーリーがどうも面白くない。序盤の娼婦を匿う騒動の話があっさり完結して、また別の話が始まるという流れに、ちょいとかったるさを感じました。同時進行だったほうがよかったんじゃなかろうか、と。
恋物語としても皆それぞれが、いつの間にかただ勝手に想ってるだけなので、積み重ねもなく、後半急に盛り上げられたような感がありました。
とはいっても魅力のあるシーンは多く、女を巡ってのヘタレ二人の喧嘩のシーンなんかは、いつの時代にも共通の青春だなーと暖かな気持ちになりました。我らが渥美清もいいとこもってきますしね。