1.ごく普通の田舎の一家での話。無機質な先進国の現在の日本において、この映画の風景に出てくるような暖かみがとても懐かしく、そして憧れの感情が湧いてくる。素直に老後はこうありたいと、こうあってほしいと思ってしまう。全体的にゆっくりとした落ち着いた流れで、時間も長くないので丁度よいのでは。邦画であるがゆえの、効果的な「間」の使い方、日本人だから解る言葉以上の意味。個人的には仲代さんが温泉の場面で言ったセリフがお気に入りです。「悪いことの後には~さして面白くない世の中を~年寄りはもたないのだよ」原作を観ていないので、評価は保留の意味で6点としておきます。でも嫌いじゃないですよ、これ。