23.《ネタバレ》 復讐劇のストーリーとしては、悪くないと思います。 銃乱射の責任をすべて銃器メーカーに押し付けようとするスタートに疑問を感じていましたが、オチを知って納得です。 過去に別件の銃乱射事件で姉を亡くした妹。恋人を奪われた彼氏。更には被害にあった町が銃器メーカーを相手に集団訴訟を起こすが、敗訴。町は破産。その悲劇の根源となっているのが、銃器メーカーと、フィッチの違法な陪審員操作。だとすれば、その両者を完膚なきまでに叩きのめすストーリーに、本来であれば溜飲を下げ、この上ないカタルシスを感じることでしょう。ですが実際はそこまでの感情は湧きません。 原因の一つとして、前置きがちょっと長すぎたかもしれないです。もったいつけすぎと言っても良い。ニックが陪審員になるまで、結構な尺をとっています。更には情報過多な割りに、物語が進んでいる感じがしないので、疲れます。もちろん、前半部分が大事であることは間違いありません。要は『テンポ』と『バランス』の問題だと思います。 もう一つの要因は、『原告側を勝訴に導く』という肝心の部分に、これといった工夫が全然なされなかったこと。フィッチに買収されている陪審員の失言を引っ張り出すなんてやり方が、うまくいったから良かったようなものの、これでは不確定要素が多すぎて敗訴になっていた可能性だってあります。 よって、『法廷』を舞台とした人間ドラマとしては面白いと思いますが、『法廷もの』、『知的サスペンス』としては、長い割りに物足りない。消化不良です。 ただし、ストーリーと人物配置を理解したうえでもう一回見たら、評価が変わるかもしれません。2回目見たほうが面白いんじゃないかな。もう見ないけど。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-11-04 10:25:16) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 銃乱射事件の被害者が、銃を販売した責任を求める訴訟を起こす。銃社会を根本から揺るがしかねない訴訟は、陪審員の選定が大きな分かれ目ともなる。アメリカの陪審員が被告と原告の同意で選定されていく様子は、知らない世界を見れて興味深い。 陪審員の票を得るために、身辺調査して弱みを見つけて脅したり餌を仕掛けたり手段を選ばない弁護側。ただ、家宅侵入でデータの盗みは放火にまで至っては、手段が荒くリスクが大きすぎてリアリティに欠ける。そうなっては警察も本格的に捜査もするし、犯罪が暴かれればすべてを失うのだから。警察沙汰にならないようなずる賢さもなく、おまけにいっぱい食わされて大金を支払うようでは、とても超一流の有能弁護士には見えない。 票を売って大金を儲けるつもりの二人に見えたが、それは痛ましい過去から生まれた信念のある策略だった。悪徳弁護士にいっぱい食わせたオチにはカタルシスがあって後味は良い。 日本がアメリカのような銃社会でなくてよかったとしみじみ思う。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-09-29 23:42:53) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 法廷モノの緊張感、GハックマンvsDホフマンという構図、陪審員を取り込む心理劇、スパイもののようなアクション、10年越しの復讐劇、銃社会への批判と、詰め込みすぎですよ。このために、ひとつひとつに深みがないし、リアリティに欠ける。Gハックマンの演技でなんとか引き締まった感あり。まあ面白かったですけどね。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-12 00:39:00) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 <原作未読>面白くなりそうな裁判に二人の邪魔者が入る。この二人によって法廷でも熱い戦いも、陪審員による熱い議論も消え去ってしまった。しかも二人がただの金目当てには見えないため(そう見せる気も鼻から無かった?)、ある程度、終盤の展開が予想できてしまう。そして本当に何の驚きもなく終了。フィッチが陪審員を馬鹿にしていたけど、結局、この映画が言いたい事はそういう事なのか?。皆がいとも簡単にイースターに操られてしまう。陪審員制度そのものへの批判だとすると新しい感じもするけど、どうなんだろう…。少なくとも最後の場面。裁判所から出てきたローアに二人が見せたほほ笑み。これにこっちは苦笑いするしかなかった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-21 22:37:47) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 原告と被告とその間で暗躍する第三勢力の構図は新鮮だったが、話が進むに連れ被告側と第三勢力の争いになり、ニックとマーリーに焦点を合わせすぎて、二人の人間味(ニックの良識、マーリーの弱さ)が明らかになり、序盤にあった二人のミステリアスな雰囲気がなくなってしまった気がした。そのため「ニック達はどうする」という気持ちが消え、クライマックスもいまいち盛り上がれなかった。 【デコバン】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-07-23 22:42:13) (良:1票) |
18.ドコカがなんとなく昔見た映画に似てるって思うほかのサスペンス映画とは違ってストーリーは良かった。だけど「面白かった~」っていう感想が素直に出てこない。出演者も豪華なのに結構映画自体地味なのはなぜなのかなぁ。 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-30 16:48:12) (良:1票) |
17.陪審コンサルタントという存在が日本ではあまり知られていない存在だと思うので、ただ単純な1対1の対決ではなく、そこに裁判をいろいろな方向から操作する人間がいることで、さらに深みのある作品に仕上がってるんじゃないかな。 あまりにもジョン・キューザックの正体が謎なので、はじめは本気で事件の当事者かと思っちゃったよ(汗)。 私は人物がごっちゃになってしまい、整理がつかなくなってしまいました。しかしこれはうまいこと自分の中で話を噛み砕いていければすごく面白い作品であると思います。 レンタルして改めて見れば間違いなく今の点数よりは上がるでしょうね。 【ブッチ・ハーモン】さん 6点(2004-02-23 01:01:12) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 娯楽作だけど、アメリカの陪審員制度のお勉強になる一本。そもそも陪審員制度って「自分たちの社会で起きたことは住民で裁決しよう」という米国の立国精神が元だったと記憶してるのですが、今やカネと脅しでその理念も風前の灯火だというお話。コレどの程度本当なのかな。 えげつない陪審コンサルタント(そんなのあるんだ?)G・ハックマンは安定の重厚演技。敗北を悟った瞬間の憤激で赤黒く染まった顔は赤鬼のようで大迫力でした。対する良心派D・ホフマンもはまり役ですし、不思議ちゃんを演らせたらピカ一のJ・キューザックもぬるっと掴みどころ無く好演してます。 ただねえ。キューザックが人心を操って票を左右し得るというのがね、魔術師じゃあるまいしあまり説得力のあるプロットを見せてくれなかったですね。プロのハックマンが素人の小娘の提案に呑まれるとも思えないし。 それに脇役に妙な力点を置く演出もどうなのかな。ホフマンの下に売り込みに来た志高い駆け出し弁護士くんや盲目の陪審団長など、展開におけるキーマンと匂わせておいて結果さほどの活躍もないとは。 驚いたことにクレジットを見たらジェニファー・ビールスがいるではないですか。え、どこに?とかつて一世風靡した彼女を探したら、陪審員の一人として男たちのウワサにされてるだけでした・・。台詞もないなんて。せめて原告の奥さん役でも与えられなかったのかしら、とハリウッドの栄枯盛衰を見る思いをしました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-09-03 18:03:58) |
15.《ネタバレ》 言ってみれば、そんな訳無えで終わってしまうのだが、こう言う法廷をアクション的に捉える娯楽作品もたまには良いものだと思う。結構ペラペラなのだが、広告会社が上手く重厚に外面を整えていて、実際に見てみると笑って済むような内容だったりしてちょっとした驚きもある。 とはいえ、大昔筑紫哲也がアメリカ社会の本質のように力説していたが、チープなトリックで成立してしまうほどアメリカの司法制度も中流社会も甘くない。ファンタジーの世界の出来事として素直に楽しんだ方が有意義だ。 【黒猫クック】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-11-27 13:02:31) |
14.裁判員制度を題材にした裁判劇だが、リアルさより娯楽性の高い仕上がり。 ジーン・ハックマンの陪審コンサルタントという設定が目新しく、 彼のアクのある強烈な個性が目立ってます。ベテラン俳優のダスティン・ホフマン、 若手のジョン・キューザックと配役のバランスもいい。これはちょっと無理なのでは? という展開もあるにはあるんだけど、スリリングでテンポのいい流れ、オチもそれなりに、 ということで、娯楽映画の醍醐味を味わわせてくれるのではないかと。単純に面白い映画。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-23 13:54:50) |
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13.《ネタバレ》 グリシャム作品としては、以前のものに比べて弱い印象の作品。ジョン・キューザックなのも印象弱い感じ。ずいぶん前に観て、今回2度目の鑑賞ですが、やっぱり簡単にうまく行き過ぎな感じがしました。送金完了後にキューザックの正体がバレるのでは、ハラハラしないし、せっかくのシチュエーションがもったいない! と思います。原作はタバコ訴訟だったそうですが、タバコ業界の暗部を描いた映画『インサイダー』が同時期だったため銃問題に切り替えたそうです。原作どうりだったら冒頭シーンは全く違うことになるし、キューザックはどういう過去を隠し持つ人物となるのだろう? 余談ですが『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールスが陪審員で出てたのには今回の鑑賞で気づきました。この映画の話で一番好きなところは、ホフマンが「安らかな気持ちで寝たい」と陪審票を買わなかったシーンです。ここをもっともっとリアリティ感じられるように葛藤をじっくり描写するとか、ホフマンの演技を追求するとかしてほしかったです。あと、この映画で強く印象に残していたのは、陪審員たちが私生活の弱みを嗅ぎ回られ脅されるという部分。原作者グリシャムはもともと弁護士だった人で、その経験からたくさんの小説を書いている。DVDのメイキングで述べられていたけど、ハックマン演じた弁護士の下で秘密裏に工作を企てるためのスタッフって実在するらしい。日本でも裁判員制度が始まっちゃったけど、裁判員に選定されて、票を操ろうとする存在に私生活脅かされることなんて日本ではないと言えるかな? 判断を下すことの重みばかり言われてるけど、この物語みたいな事態になったらそれどころの騒ぎじゃない。叩いてホコリの出ない人間じゃないから、裁判員なんて絶対なりたくないと思いました。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-12-15 03:41:51) |
12.《ネタバレ》 ありそうであまりなかった種類の映画でしょうか、結構新鮮に観ることができた。でもやや最初はわかりずらい。脚本もよく考えられていると思うけど、主人公2人の動機付けと、そのネタあかし部分がちょっと強引というか手抜きというか。そこだけ残念。 【noji】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-01-31 13:33:12) |
11.《ネタバレ》 銃社会をめぐっての陪審モノです。陪審を操る男というのがキーになっていて途中まで次の展開や、主人公の動機が読めずハラハラさせてもらえますし、テンポも良いんで楽しませてもらえます。ただ、法廷ものにしては明らかに善と悪みたいな構造にしちゃうのはど うかと思いますし、最終的にはたいしたドンデン返しもなく、普通に一見落着してしまうところが物足りないです。ジーン・ハックマンの悪党ぶりはかっこよすぎです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-07 14:13:19) |
10.《ネタバレ》 陪審員を操作するところは、ちょっとうまくいき過ぎじゃないかと思う。ジーン・ハックマン最高! 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-30 11:10:27) |
9.面白いとは思うけど、なにか足らない印象でした。ハックマンの存在感と、キューザックの怪しさは、良かったのですが・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-21 07:43:19) |
【Gene】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-04 22:27:06) |
7.このサイトで点数がよいので見てみました。ちょっと期待しすぎた所があってそこまでかなって素直な感想はありますが、楽しめます。確かにアメリカ陪審員制度恐るべし。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 04:44:28) |
6.《ネタバレ》 法廷での駆け引きや法律の裏表ではなく 裁判の水面下で行われる駆け引きをスリリングに描いていて 手に汗握って見てしまいました。 これは法廷モノというより ヒーローモノです。 ヒーローが悪をやっつける荒唐無稽な話と思ってみると ジーン・ハックマンのやられっぷりもすばらしく ダスティン・ホフマンのいい人ぶりも鼻につかず 面白かったです。 法廷版ダークマンでした。 【アホをどり】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-22 00:03:47) |
5.《ネタバレ》 みなさん点数高いですね。登場人物多すぎ。ジーン・ハックマンの存在感は凄い。ダスティン・ホフマンの助手の陪審員コンサルタント、彼はジョン・キューザックの仲間だと思ったのに、思わせぶりな態度に見終わった後、消化不良です。そこしかチェック箇所がなかったって事は面白かったって事かしら。う~ん。 |
4.どーもジョン・キューザックは好きになれない。この映画でも一応主役なんだろうが、完全にジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンに食われてます。特にジーン・ハックマンは最高。 【kenz】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-14 18:51:50) |