4.《ネタバレ》 さて異常なほどのキャストの豪華さをどう考えたらいいのか困ります。これって彼らがなだれを打って出たがるほどの作品なのか?
正直いうと私はロイヤルテネンバウムスよりは見やすかった、マシだと思いました。
それでこの唯我独尊おやじが突っ走る話を単なるストーリーと思っていいものかどうか、迷います。作り手は単に面白がっている(見ているほうは面白くないが)だけなのでしょうか。
おやじの行動はどうもどこかの国を思わせずにいられない。人のものは自分のもの。やられたら相手の本拠地に乗り込んでいって倍以上やり返す。何事も深く考えない。困ったときは暴力。反省自省の欠如。いつも子分をぞろぞろ連れていないとイヤな性分。
やっぱ…アメリカを揶揄しているとしか思えないんだけどなあ。
といっても、この作品はアメリカを皮肉るためだけに作られたとは思えませんし、そういう意味では皮肉が不足している。
ストーリー自体はとてもつまりませんし、百歩譲ってもおやじの身内でもなければ面白くはないでしょう。
やっぱりこの監督さんとは合わないなあ。