4.《ネタバレ》 B級ホラーの体現者ロブゾンビ先生によるホラーエンターテイメントです。
本作を観てなんとなく思うのはロブゾンビ先生はホラー映画以上にアメリカが好きなのではないかということです。
ほぼ全編にわたり悪意やグロテスクさが全開なんですが、それを最後の最後でアメリカン叙情を被せて薄めて”いいもの”にしてしまうというしょーもない作品です。
やりたいことはアメリカンホラーニューシネマでしょうか。
カウボーイハット、荒野の1本道、カントリーミュージック、ポルノ、これらは肥溜めの中にあっても憧憬的に感じます。
・・・前作はロブゾンビ先生がやりたいことを全部詰め込んだので支離滅裂で「観ていて疲れた」と感想で書いたと思います。
今思うとそれも面白さだったのかなと思います。
というのも本作でそれを求めている自分がいたからです。
そういう意味では本作は真面目路線で(話の読めないところはありますが)直球です。もっとふざけてほしい気がします。
遊園地みたいに楽しいことをやってほしいです。
前作のほうがロブゾンビらしい世界でした。
ロブゾンビ自身の音楽はあまり使われていないようで、本職と映画監督を分けているところは良いと思います。