1.《ネタバレ》 気分が良くなるようなドキュメンタリーではないし、面白いというようなものでもない。
ただひたすら原爆の悲惨さを目の当たりにした。
今までに観た、どの原爆関連の映像より、過激で激しい。
容赦のない悲惨な映像の数々。
顔を歪めずにはいられなかった。
この映画を観て意識が変わったのは、どんなに外見が酷い方々を見たとしても、それを好奇の目で見たりはしないだろうということ。
日本が今後、兵器を保持するべきかどうかについては、この映画を観ても尚、分からない。
同じ過ちを犯さないという点では、日本は今後も兵器を持つべきではないかもしれないが、世界の中で日本だけが兵器保持を放棄しても意味がない。
ただ一つ間違いなく言えることは、世界の全ての国々が核兵器を持たないというのが理想だということ。
でもそれは理想であって、現実にはほぼ不可能だということを考えると、どうにもやりきれない思いにかられる。
広島と長崎で被爆した方々の気持ちを察すると、今だあちらこちらで戦争が起きているという現実は、どうにもやりきれないに違いない。
この映画を観たところで、その悲惨さは理解できるものの、世界の戦争を未来永劫、廃絶することが困難である以上、心に残るのは、その無力感のみである。
今自分が生活している平凡な幸せに、ただただ感謝するしかない。