8.《ネタバレ》 私も尾野真千子に後ろから温められたい! その欲求でモヤモヤしたまま終了。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-26 06:16:33) |
7.《ネタバレ》 西洋人には受けるかもしれないですね。正直、森に入ってからの展開は良くわからなかったのですが、それもまた「東洋の神秘」「日本の死生観」を表現していると考えれば、カンヌで賞を取ったのも納得です。そして、このような難解さを持ちながらも最後まで不思議と退屈せずに観れたのは河瀬監督の才能の為せる技であったのかなと思いました。 まあ、森の風景はとても美しく非常に癒される作品ではありました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-10-18 23:11:08) |
6.《ネタバレ》 第60回カンヌ映画祭グランプリ受賞作。森の静寂な雰囲気は時折眠気を誘われたが、おぞましさと神々しさの両方をうまく表現していました。生きている人の温かさを肌で感じることのできる作品です。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-09 00:40:19) |
5.《ネタバレ》 河瀬監督の作品は他にも観たことあるが、「誰も知らない日本」を描くのがうまい。 そこは確かに「日本」なのだけど、私が感じている「日本」ではない。 ここはどこなのだろう?と、ふと思う。 木々の緑が、広がる空が美しい。 過去のような未来のような。 彼女の作品には共感は出来ない。ただ誰も作れないものを作る監督だとは分かる。 【urara】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-21 03:46:44) |
4.緑が画面に過剰に溢れてくると、つい用心してしまうところがある。緑を見ると、直線的に「いやし」とか「やすらぎ」がイメージされるので、その手には乗らんぞ、と心構えしてしまったりする。損な性格だ。この映画でもちょっとそうなって、でもまあ、これ緑が主題の映画なのだから仕方がない。黄緑の世界から次第に深緑の奥へと分け入っていく話だ。スイカの赤、焚火の朱、古木の白などが、深緑と対比される。ただその深緑の奥の世界は、やや観念性が強くなりすぎた気がする。映画として出来がいいと思ったのは、前半の黄緑の世界の方だった。田を渡る風、果樹の葉。老人たちが周囲にいたことがけっこう大事で、それが観念に走らせない厚みになっていたのではないか。また全体としてヒロインに統一したイメージが結べなかった。茶畑で鬼ごっこになるあたりの明るさが、私には唐突すぎて感じられた。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-07-21 12:00:55) |
3.《ネタバレ》 確かに、この作品に対して意味不明だとか説明不足だとかいう論評が多いのは頷けます。しかし、この監督さんがやりたいこと、描こうとしていることは、実際にはすごくシンプルでわかりやすいテーマです。それは端的に言うと「横軸の概念」というやつです。昔の人はみんな、横に生きていた。生活は「横軸のスタイル」で、人間関係は「横軸の関係」で、生きる為の知恵や思想はみな「横軸の考え」というものを持ってた。だけど現代人というのは、みんな「縦軸の概念」なわけです。みんな縦で生きてるから、横で生きてた頃の大切なものを忘れかけている。それを思い出させるきっかけは自然や森であり、自然や森というのは人間にとって必然的に殯の要素が備わっている。平たく言うとこんな感じです。だけどこの作品で描こうとしているそれは思念的で「目には見えない」ものですから、それを映像で見せようとするのはなかなか難しい。この作品がどれほどその「目には見えないもの」の可視化に成功しているか。その部分においては、もっともっとやれるところがあるんじゃないか、という、全体としての物足りなさ、不足さを感じずにはいられない。だから、着眼点はいいし、こういう、画で語ろうとする試みは応援したいのだけれど、まだ力量不足な感は否めないのが正直な感想です。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-01 00:46:07) |
2.シシ神がでてきそうな深い森で、死の悲しみを抱えた二人が惑う。この作品の良さはまだよく分からなかったけれど、とてつもなく悲しいときに見たら心が慰められるのかもしれない。 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-03-10 01:25:38) |
1.《ネタバレ》 「殯の森」は、映像の中に両極端に二分する面が実に顕著かつ対照的に描かれていると思います。それは、原風景や水や川や森といった自然の持つ力強さの部分と、認知症の老人と介護士の女性の2人に代表される、この先どうなっていくのかが見えない孤独な心を持った人間の弱い部分です。ドキュメンタリー上がりの河瀬監督がどういう狙いで作られたかは分かりませんが、人間は脆い心を持っており、その拠り所として弱い者同士が惹かれ合うのは至極当然であり、その形は様々あるのだなという事。この主人公2人も、互いに寂しさ以上に互いを必要としている(男は女に死んだ妻を重ね、女は男に自分を必要としてくれている)という部分で惹かれ合い、離れる事ができない関係だったのだと思います。男女が主人公という事でもそこにエロティシズムは感じません。むしろ人間同士の根底の部分での結びつきを感じました。森の中であの認知症の男が亡くなった奥さんの墓を見つけた時、介護士の方は何故泣いたのかな?とか分からない部分も多いですが、世界で認められたこの作品を1度は観ても面白いと思います。感情移入出来るかどうかは、ご覧になる方の置かれている環境によるかもしれません。緑を基調とした作品の景色は文句無く美しいです。 |