6.《ネタバレ》 なんだよ、地震国日本の「地震列島」より6年も早くコレがあったのかよ。しかも、見てみれば、おそらくコレが、日本版の元ネタじゃないか、と思うほどの似通い様。
…なんて言ってみみるも、そういえば超低音を売りにした宣伝を見た記憶も、蘇ってくる。当時は、『ポセイドンアドベンチャー』以降の数多く作られたパニック映画は、なんか他の二番煎じっぽく思っていたので、観ていなかったが、地震で建物の倒壊するさまや、人々の脱出のドラマで、なかなか魅せてくれる。色んな人のドラマが少しづつ絡んでいて、数々の思いを起こさせる。殊に、州兵という存在とその危うさは、日本人としては興味深かった。
特撮的にも、ほぼ不満点はなく、というより同時期の日本のそれと比べると、見事という他無い。
それにしても、本作や、『タワーリング・インフェルノ』など公開された、この時代のアメリカの高層建築家は、怖かったろうなあ。と、二十数年前にサンフランシスコで大地震の起きた、10月17日にこれを見て、不謹慎にも思うのである。