6.《ネタバレ》 映画の観方って歳月とともに変わってゆくものよね、というのが率直な感想。この作品が公開された当時は主人公の男女が恋に落ちることが当然の前提だったでしょうし、コードをかわす為の細切れキスシーンなんかは大いに話題になったのですよね。
でも今まず思っちゃったのはバーグマン男に惚れるの早っ でした。潜入捜査をこれから始めるのに緊張感のカケラもないイチャつきぶりはいったい何。新婚だってここまでは。
と、当時の映画作品の‶しきたり”とは時代ズレの大きいわたしの感性は冒頭からノレなくて残念でした。ケイリー・グラントもあんまりぱっとしないし。
後半はヒッチコック節がさえわたり、やばいサスペンス感がぴりぴり張りつめて見ごたえ充分だったのですけどね。