8.《ネタバレ》 主人公のプレシャスはとことん不幸です。 貧困、暴力、近親相姦。 父親との子供を2人も産むとか尋常じゃない。 しかもそれによってHIVに感染。 母親は最後の最後まで自分のことばかり。 愛する人を娘が奪ったわけではないことは事実としては知ってるんだろうけど、ああやって娘に辛く当たらないと自分が持たなかったんでしょう。 でも娘は何も悪くない。 2人の子供を育てながら大学に行くことまでも夢に持って生きて行こうとする主人公。 この時代でHIVに感染したら、きっと長くは生きられないんだろうけど、要はどう希望を持つかだよね。 マライアさんが出てるのに地味過ぎて気付かないレベルでした笑 【まっつん】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-14 00:10:33) |
7.ハーレムでの虐げられた暮らし、希望を失いがちな過酷な環境にあって将来に希望を失わず教育を受けようとするプレシャスの姿には心を痛めながらも応援せずにはいられない。また、それを受け止めてくれるいい教師に出会えたことは彼女にとって大きな僥倖だった。最終的にその生活環境が大きく改善されるわけではないにしても、彼女の前向きな強さがあれば一歩一歩ゆっくりと歩いていけるのだと思わせてくれるあったかい映画だった。余談ではあるがマライア・キャリーが結構重要な役で出ていたのはクレジット見るまで気づかなかったよ。好み30/50、演出11/15、脚本9/15、演技8/10、技術6/10、合計64/100→6/10点 |
6.悪辣な環境で侮蔑されて育ち、十代で近親相姦により二人の子供を出産し、HIVに感染してしまう。そんな絶対的逆境を抜け出すべく、家を出て、学校へ通い、自分の道を模索する。映画を見終わった後、以前、どこかのテレビ局のバラエティ番組でアメリカのホームレスがハーバード大学に進学した話を紹介していたことを思い出した。こういう話はアメリカでは受けるんでしょうね。それにしても、こういうことがまだ実際に起きている国が先進国のリーダーを自負するアメリカなのが怖い。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-20 17:09:49) |
5.《ネタバレ》 どんなことがあっても前向きに生きるプレシャスが感情を露にするシーンに涙しました。これでもかと言わんばかりに苦難が立ちはだかるけれど、それでも前に前に進もうとするプレシャスに色々と考えさせられたような気がします。 【civi】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-19 21:01:35) |
4.《ネタバレ》 男性をほとんど出さない作りに、あくまでも女性、被害を受ける側、弱者の視点に立ち続ける、その人たちのための映画だ、という強い思いが感じられました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-12 21:59:11) |
3.《ネタバレ》 訴えたいことが定まっていないせいか、特に衝撃的な何かが起こるわけでもなく、ストーリーは淡々と進んでいくので、確かに退屈な部分はある。主人公のプレシャスと周囲の人間の関わりを描いているのだが、どうも脇役の性格描写が十分に行き届いていない印象を受けた。特に個性豊かなクラスメイトたちは、もっと前に出てきても良い。ミセス・ワイスやナース・ジョンの必要性もよく分かりにくい。 そんな中で、新人ガボレイ・シディベ(プレシャス)とモニーク(メアリー)の力演が目を惹いた。むっつりとした不機嫌そうな顔のプレシャスが、自分の妄想の中では表情豊かで魅力的な女性に見事に変貌しているのはシディベの演技力の確かさを証明している。更に素晴らしかったのはモニークで、この怪演は観ていて本当に怖ろしくなるほどだった。ラスト付近の告白シーンは人間の悲惨とエゴをこれでもかと見せ付けられるようで、何とも薄ら寒い気持ちにさせられた。アカデミー賞受賞も納得できる。 リアルに自分を見据えて、新しく歩き出すプレシャスのラストシーンは感動的。彼女が最後に鏡の中に見たのは本当の自分だったことが、彼女が一人の少女から女性になったことを象徴している。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-27 17:34:47) |
2.もっと悲惨で陰鬱な内容かと思っていたのですが、その要素はそうでもありませんでした。ストーリー自体は基本的に一直線なのですが、中心人物のキャラクターの強力さが作品の印象を強めています。マライア・キャリーが意外にちゃんとした演技をしていたのも驚きました。カメラがちょっと雑だったのが残念です。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-29 22:57:40) |
1.《ネタバレ》 悲しい映画です。ラストでプレシャスは母の呪縛を自ら解き放ち、自立の道を歩み始めようとしますが、その彼女に未来への道が開けている訳ではなくて、限りなく閉ざされた狭い道に歩みだしただけである事がハッキリしているがゆえに悲しいのです。貧しい環境に生まれ、愛を受けず、ただじっと耐えてきたプレシャスを、誰かが救ってくれるのではなく、更なる不幸が積み重なってゆきます。希望は見えても、絶望はそれを上回って。それでも束の間の愛でも輝きをもたらすのならば、人は何をすればいいのだろう、何ができるのだろう、と。個人レベルだけではなく、教育現場の限界、行政の限界が描かれ、途中で素晴らしい国アメリカ的なニュアンスを見せたかと思えば、更にそんな幻想を打ち砕く厳しさが描かれ、子供をどう生かしたらいいのか、どう守ればいいのかを問うてきます。子供に対する虐待が毎日のように報道されるこの国も、他人事ではない話。怪物のような母親の存在が脅威的で、だけどこんな現実があちらにもこちらにも存在しているという恐ろしさ。ただ、映画自体は超悲惨版『アメリ』あるいはハンパな『嫌われ松子の一生』みたいで、ブラックな笑いを盛り込んだり、手の込んだ映像手法を駆使し過ぎていて、もう少しマジメにやろうよって思ってしまったのが大きなマイナス。プレシャスの内面世界を彩る事で彼女のキャラクターに親しみを与えようとしたのでしょうが、かえって悪趣味。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-27 14:46:23) (良:1票) |