8.《ネタバレ》 美しい風景映像と悪い人は一人も出てこない
べたな物語で、ローカル鉄道のプロモーション映画のような内容でした。
主人公が50歳を前にして大企業の重役の椅子を辞退して経営の苦しい地方
の鉄道の運転手になる決心をするというこの映画のキモの部分について、
その心境に至った理由付けを、小さい頃から電車の運転手になるのが夢
だった、工場のリストラと同僚の工場長の死、家族内の問題、母親の不治
の病など色々描いてはいるのですが、何だかどれも今一つ心に響くものが
なく、それ故に全体を通して盛り上がりにかけて淡々と進行して終わって
しまった印象ではあります。
次から次へと災禍が起きる昨今、こういう映画もありかなとは思うので
すが・・・