1.元はUHF系局のショート・ドラマらしいけど、面白い。
昨今の映画から見れば、非常に退屈な映画なんだけど、その表現手法が夏目漱石や内田百ケンの書く小説の様な伸びやかな文体に見え、それが故に観ている側をよりほのぼのとさせるように感じます。伊武雅刀がまたこういう物語に合わないかとおもいきや、これがピッタリなのも良いですね。劇中で頑なに無表情の主人公と孫が最後に見せる笑顔はとても素晴らしくて、観ているこちらも笑顔になる、変わった映画だし、変な映画でもあるし、中身らしい中身も無い映画だけど、終わって劇場を出るときには晴れやかな気持ちになれる、そんな映画でした。
あれ、これだけ書いておきながら、全然ネコの話が出てこないや。
ちゃんとたくさん出てくるので、ネコ好きな人には更にオススメです(あたしは犬の方が好きなんだけどね)。