2.《ネタバレ》 面白い部分と面白くない部分が混在しまくっていて、どちらとも言えない感じ。
ミュージカルっぽいシーンについては、登場人物が突然懐メロを歌って、踊りだすだけである。セリフ代わりになっているわけではない。
しかも、1コーラスだけなら「あはは、馬鹿だなー」と気持よく見られるんだが、基本2番までガッツリ唄うもんだから、「もう充分だよ…」ってげんなりしてしまうのよね。更にキツいのが、周りの人間を巻き込むわけでもなく、歌っている人だけミュージカルで、周りの人は基本ボケーっと見ているだけっていう。
アクション、暴力シーンは手慣れたものでカッコ良いシーンも多く、安定してた。でも、ちょっと演出としては抑えすぎかな、と。
劇画原作ってことで、無駄にミュージカルにして演出過多を狙うのであれば、アクションももっと「ありえねー!!」ってな感じの面白さを求めてしまった。とは言え、女子供だからと手加減せずにボッコボコにしちゃうようなシーンは今時珍しくあり、爽快であった。
色々濃いので、ぱっと見奇抜な映画に見えなくもないんだが、実は目新しい事はほとんどやっていないし、ストーリーは王道。序盤の方では、笑えるところもちょこちょこあったんだけど、早い段階で「いい加減クドイな」と冷めてみてしまった。
ツボにハマれば実は最高に楽しいのかも?