複製された男のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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複製された男

[フクセイサレタオトコ]
Enemy
2013年カナダスペイン上映時間:90分
平均点:5.14 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-07-18)
ドラマサスペンスミステリー小説の映画化
新規登録(2014-07-01)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2023-02-16)【イニシャルK】さん
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監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストジェイク・ギレンホール(男優)アダム/アンソニー
メラニー・ロラン(女優)メアリー
サラ・ガドン(女優)ヘレン
イザベラ・ロッセリーニ(女優)キャロライン
高橋広樹アダム/アンソニー(日本語吹き替え版)
志田有彩メアリー(日本語吹き替え版)
小林沙苗ヘレン(日本語吹き替え版)
配給クロックワークス
アルバトロス・フィルム
あらすじ
歴史の講義で大学の教壇に立つアダム。ある日彼は、自宅で観ていた映画に自分と瓜二つの男が出演していることに気付く。彼はその男についてネットで調べ上げていくが、その結果次第に執着心が高まっていく。そして遂には2人は直接対面し、ともに衝撃の事実を知ることになる。更にはそれぞれの恋人と妻を巻き込んで…。ドゥニ・ビルヌーブ監督と一人二役を演じた主演のジェイク・ギレンホールが「プリズナーズ」に続きタッグを組んだミステリアスな作品。原作はポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説。
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9.《ネタバレ》 大学で教鞭をとる歴史学者アダム。素敵な恋人にも恵まれ、なんとなく物足りないものを感じながらもそれなりに幸せな日々を過ごしている。ところがある日、彼はある映画の端役に自分と瓜二つの男が主演しているのを発見するのだった。役者の名はアンソニー、妊娠中の妻と過ごす売れない三流俳優だった。なんとかしてそんなアンソニーとコンタクトを取ることに成功したアダム。恐る恐る彼と会ってみると信じられないくらい自分と瓜二つであることが分かるのだった。そう、まるで最新鋭の技術で複製されたかのように……。冒頭から、くすんだイエローを基調としたダークで美しい映像と不安感をひたすら煽る音楽とでそんなミステリアスな世界へと観客を惹き込んでゆきます。胸の古傷までそっくりの二人の男、「きっとこれは、そんな複製された男たちのアイデンティティを巡る戦いを描いた前衛的な芸術作品なんだろう」と、さすがノーベル賞作家の原作を映画化しただけのことはあるなあと、そんなデビット・リンチをも髣髴とさせる淫靡でダークな世界観に素直に酔いしれていました。ですが中盤辺りから、巨大蜘蛛やら裸のねーちゃんやら意味があるのかないのかさっっっぱり分からない映像が延々と差し挟まれ、挙句終盤に至ってはこの二人が互いの妻と恋人を交換してセックスしようと頑張っちゃうという下世話なスワッピング展開になってしまって、僕はどうにも肩透かし感が否めませんでした。まあ、いろいろと考えていけばちゃんと深い意味があるんでしょうけど、僕は本作にそこまでの価値があるとは思えません。なんだか、これって全体的に中途半端じゃありません?後半とか、もっと常人では到底考え付かないような徹底的にシュールな展開にしてくれんと目の肥えた観客のハードルは超えれないですよ。こういうのを観ると、やっぱりデビット・リンチは偉大だなぁとあらためて再確認させられますね。それでも、全体を覆う濃厚な雰囲気は良かったので6点で。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2023-12-08 10:03:47)
8.《ネタバレ》 モーテルの対面シーンで、同一画面に2人を入れるのではなくて、切り返しの別画面処理でクリアしていたら完璧だったのになあ。●一番美しいのは、大学のキャンパスでの奥さんとの対面シーンであり、これによって作品が一本の背骨を確保しています。●しかし、せっかくのこの設定なんだったら、脚本上ももう少しあれこれ手を入れられたと思うんだけど。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2019-02-25 00:35:32)
7.“いかにも”な邦題を踏まえて、「フィリップ・K・ディックもどきのクローンものなのだろう」と認識し、サクッと観てさっさと寝るつもりだったのだが……。

何なんだ、これは?何を見せられたのか?

時折挟み込まれる不可解なカットに困惑を残しつつ、それら困惑の極みとも言える“ラストカット”を目の当たりにして、思考が停止した。
まったくもって変な映画だった。完成度の是非は別にして、そのことは間違いない。

邦題による“ミスリード”がどういった意図によるものかは分からないが、前述の通り“クローン”を描いたSFとしてこの映画を観た者は、大いに面食らう。
この映画は、“クローンもの”でもなければ、“SF”でもなく、或る強迫観念めいたものを主題にした“精神”にまつわる映画である。
詰まるところ、“複製された男”の正体は、クローンではなく、“ドッペルゲンガー”であった。

主人公の男は、ふいに現れたドッペルゲンガーと対峙し、それが現れた理由と意味を盲信的に追い求めていく。
それは詰まり、自らが「自分」という人間の本性、深層心理を丸裸にするプロセスであり、深みにのめり込んでいくほどに、彼の精神は疲弊し、或る臨界点を迎えたのだと思う。


非常に奇妙な映画ではあったけれど、「ドッペルゲンガー=自己像幻視」を描いた作品であることを踏まえて省みてみると、諸々の不可解描写も途端に理解しやすいものではあった。
「蜘蛛」も「ブルーベリー」も「女性」も、この主人公が抱えた強迫観念の象徴であり、映画世界の中で映し出されるすべてのものが、彼の精神世界そのものであったと捉えれば、腑に落ちやすい。

そう考えると、極めてシンプルな話とも思え、映画としてももう少しコンパクトにまとめた方が良かったのかもしれない。短編映画として、不可解を不可解なままに一方的に投げ出した方が、観客の想像力を更に刺激し、カルト的な傑作となったようにも思える。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-10-18 15:58:36)
6.《ネタバレ》 ○非常に考察のしがいのある映画なんだが、蜘蛛のところだけは調べないと分からない。観客の一体何人が意味を理解できたというのか。○隠喩や暗示は好きだが、もう少し分かりやすく見せるのも監督たちの仕事だろう。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 6点(2017-10-13 08:34:17)
5.《ネタバレ》 いわゆる衝撃のラストに、これはふざけてるのかな?なんて見終わった直後には思った。公式のネタバレページを見たら、それまで私が解釈していたものとまるきり違った。むしろがっかりした。
すべからさん [映画館(字幕)] 6点(2015-04-10 01:03:29)
4.《ネタバレ》 最後は何なのか? 結局は同一人物ということだろうけど、かなりモヤモヤ。小説なら許せても映画ではちょっときつい90分間でした。雰囲気があるだけにちょっとだけ残念。
kaaazさん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-30 23:37:33)
3.《ネタバレ》 自分と全く同じ容姿の男を発見。その男性に会いに行く、、、という、オカルト的なね、ドッペンゲンガーみたいな、そういう話は好きなので興味深く見ていたのですが、そういう類のお話なのかなと見ているとちょっと面食らいますよね。なに!?あの蜘蛛はなんなの!?って。しかし冷静に考えてみると、実は同一人物なんですね、あれ。ブルーベリーとか、つながりの暗示がありましたし。んで、嫁さんが蜘蛛になったということは、実在してるのはアンソニーのほうで、アダムのほうが妄想といいますか、潜在意識なんだろうなと。蜘蛛はなんの比喩なのかな?まぁ、いい意味ではないですよね。だからそう考えると、この映画は妄想の人格からスタートしてる、つまり逆転して始まってるのというのが斬新で面白いですね。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-16 23:54:31)
2.とんでもない映画です。何かが何かを示しているのはわかるんですが、それが何だか理解できません。理解できなかったんですが、映画はそれなりに楽しめたんです。緊張感と期待感がハンパないんです。映画を見直せば、何か新しい発見があるかもしれないと思うと、もう1回見ようかな?なんて気が起きます。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2014-08-21 22:55:02)
1.《ネタバレ》 基本的に新作は何の予備知識もない白紙の状態で鑑賞する事にしていますが、この邦題と内容のあまりの乖離っぷりにまず驚きました。この日本語タイトル『複製された男』・・・てっきり何かの異常現象で自分とそっくりのクローン人間が突如現れ、主人公の日常生活を脅かすのっぴきならない事態に陥る・・・『ボディ・スナッチャー~恐怖の
街』(8点)的畳み掛けるような、強烈サスペンスフルな展開を想像してたんですが・・・。単に自分と瓜二つの人物をたまたま近所で見つけてしまい、ルーティンな毎日を掻き回されたっていうだけの内容。奥が深いようで、実はそうでもない、いや、そこまで深く描いてくれてないからオチ?もイマイチ。自分もジェイク扮する大学講師の主人公同様、変わり映えのない生活に倦んで、絶えず刺激を求めてしまう願望だけは強い人間なんで、自ら興味本位に謎に飛び込んでいくっていう心理はすごく理解できるんです。世界中に自分に似た人間は3人はいるっていうし、京都の三十三間堂には自分と同じ貌の仏像さんが必ず一体はいるっていうし(←これは関係ないし)逆に、自分とそっくりさんがたまたま近くにいたら、いろいろと面白いんじゃないかって、刺激に飢えている自分は思ってしまったわけです。ところが二人の髭面ジェイク君は、何故か深刻に深刻に終始仏頂面で考え込み、結局は自爆の道を辿ることに・・・。しかも互いを交替してやってみたかったのは、相手の彼女と奥さんと寝ることだったなんて・・・正に下衆の極み!!(←古い)ジェイクの作品選択眼には昔から一目置いている自分ですが、この作品に関してはプラマイゼロかなあと。う~ん・・・この材料なら絶対もっと面白い内容になったはずだと思います。【追記】どうもレビュー後モヤモヤしてこの映画のサイトとかを色々読んでみたんですが、 実は奥が深い内容だったみたいですね(汗)流石はノーベル賞。でも、初見の感想はこのままにしておきます。もう一回観ればわかる、のかもしれんけど、そういう気持ちにまでさせてくれるような吸引力はこの映画にはないような気がします。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 6点(2014-08-02 08:45:14)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 5.14点
000.00%
113.57%
200.00%
327.14%
4621.43%
5621.43%
6932.14%
7310.71%
813.57%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.25点 Review4人
2 ストーリー評価 4.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 4.33点 Review3人
4 音楽評価 3.00点 Review2人
5 感泣評価 0.00点 Review2人
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