1.《ネタバレ》 アジョシ」の監督の次作だし、主演がチャン・ドンゴンだし、期待して見ました。
でも、全然「アジョシ」を超えてなかったです。
アクションシーンは見ごたえあるけど、多過ぎやり過ぎで、見てて凄さが麻痺してきます。
ただ、そこまでして少女の母親を守ろうとするのが、誤って少女を殺してしまった罪悪感というより自分が失ってしまった母親への思慕・救済の代理という面が見えてくる部分は良かったと思います。
同僚に「何故だ」と聞かれ「ただ疲れたんだ」と答えるシーンが、最後の方では「まだ疲れてるか」「少し楽になった」というシーンにつながるところも良かったです。
タイトルの由来、今は廃墟となった母と最後に行った銭湯で泣くシーンは、結局究極のマザコンかと、チャン・ドンゴンでなければキモいところでした。
母親に死なれてから、どうやって殺し屋になったのかとか、本気で死闘を繰り広げながらどこか信頼関係のある同僚との過去などを描いてたら、もっと深みのある作品になったと思います。
「アジョッシ」は劇場に3回観に行って、その後も何度かDVD見たほど好きですが、これは多分もう見直すことはないと思います。