2.《ネタバレ》 癌と診断され、余命幾ばくもない大富豪ダミアン。生への未練が断ち切れない彼は、謎の組織からある提案を受ける。大金を払えば、DNA操作で造られた若い肉体に生まれ変わることが出来るというのだ。自らの死を偽装し、誰も知らない地で無名の若者として生まれ変わった彼は、歳とともに出来なくなったことをそれこそ貪るように謳歌する。激しいスポーツに挑戦し、夜の街で浴びるほど酒を飲み、そして無数の女たちとの情熱的なセックス…。だが、しばらくすると彼の脳裏に見たこともないような幻覚が見え始めるのだった――。そう、彼が新たに手に入れたこの若い身体は実は秘密裡に調達されたもので、ダミアンとして生まれ変わる前は家族とともに平凡に生きていた普通の男だったのだ。次第に甦ってくる記憶を頼りに若者の家族を捜しはじめるダミアン、するとなんとしても秘密を守りたい謎の組織の魔の手が迫ってくるのだった…。若い身体に生まれ変わった男が真実を求めて奔走するエンタメ・アクション。監督は、独自の映像表現に定評のあるターセム・シン。余命幾ばくもない大富豪役にベテランのベン・キングズレー、そして主役として身体を張ったアクションを見せるのは今最も勢いのある若手俳優ライアン・レイノルズ。まあぼちぼち面白かったかな。純粋にエンタメとして制作されたので、この監督らしい癖のある映像表現もいい意味で薄められていて最後まで気軽に楽しめました。アクションシーンもスタイリッシュで格好良いし、じじいが若者に生まれ変わるというテーマもいい感じで活かされていたし(ベン・キングズレー、そりゃセックスしまくるよね。いかにも性欲強そうな濃い顔だもの笑)。ただ難点を言えば、途中でオチが読めてしまうところと後半の展開が若干ごちゃごちゃしているところですかね。まあでも普通に面白かったと思います。6点!