1.《ネタバレ》 「宇和島伊達400年祭」に、愛媛県が推進する観光資源としての「自転車」がフォーカスされており、ずぶずぶの「観光PR」映画です。あっ、いい意味で言ってます (笑) ちなみに、舞台である宇和島市からは少し離れますが、尾道と今治を海峡で結ぶ「しまなみ海道」は自転車乗りの聖地なそう。一度、尾道を訪れたことがございますが、これからまさに海を渡ろうとする自転車乗りがわんさかおりました。 しかし、観光PR映画でありながら、なぜか「食」にまつわる場面は登場しません。地元の名物とか、海の幸、見たかった気はします。 登場人物については、佐生雪のヘンテコリン感がよくて、登場が毎回楽しみでした (^w^) そして、岡田奈々さんですね。スクールウォーズの時から変わらずキレイです。 ストーリーとしては、いくつもの「和解」がテーマとなっています。雀ちゃんと父。自転車課の若い三人衆と課長さん。そして、トメさんと戦火に消えた若者は、何十年もの "わだかまり" が解消されるという、時間を感じさせるエピソードであり、本作のテーマにも合致しているように思えます。 「全てのエピソードに、伊達400年祭の着物と自転車が絡んでくるように」 ← これは映画化にあたり、お殿様の御達し、、じゃなくて、宇和島市観光課からの要件定義だったと思いますが、脚本兼監督の大森研一氏はその無理難題に見事応えてみせた、と言えよう (笑)