3.《ネタバレ》 プロジェクトA子という身も蓋もない作品名で気づくべきだった。
冒頭からなにやら大きな事件の予感を感じさせる街の崩壊シーン。きっと壮大なA子の冒険が始まるかと思いきや
始まったのはギャグマンガテイストの友達の奪い合い。それが一度か二度かと思いきや何度も起きる。一向に前に進まない。
…なんだこれは。ちょっと待て女の子は可愛いし、破壊シーンとかの作画は凄いけど、しょうもないパロディまであって一つも中身がないぞ…どうなってるんだこれ…。
そして近づく謎の宇宙艦隊。から始まる80年代のセンス爆発の超作画ドッグファイト。凄い。凄いけどちょっと待て。
この映画…もしかして…ただ描きたいシーンを描いてつなぎ合わせでっちあげた作品なのではないか???
思えば出てくるものは美少女、メカ、格闘、爆発、パンチラ、パロディとオタク色全開だ。もう大学のアニメ研ノリでやっちまっただけなんじゃないか…。
そうなると話は別だ。もうストーリーはどうでもいい。宇宙艦隊の池田秀一の目的がA子ではなくC子だったというミスリード誘うのが逆に小賢しくなって来た。なんでA子がこんなに怪力だのかとかもうどうでもいい。なにも考えなくて良いんだ。
そう思うと凄い迫力のシーンの連続で本当に面白い。B子との学校でのガチンコバトルや、街を破壊する爆走登校、ミサイルで宇宙船に侵入するなど面白いシーンの連続だ。それに観た事無い残念な池田秀一まで楽しめるんだからなんか得した気分だ。
ただやっぱりテンションが常にハイなので疲れるのとダレてしまうのが難点でしたね。
まぁ、こんなにストーリーに一切中身の無い映画は久しぶりに見ました。
こんな映画がまかり通るなんて80年代って凄まじい時代だったんですね。いろんな意味で感動しました。