1.《ネタバレ》 終わってみれば、ドン・ルイスが誕生したアドヴァースを修道院の門前に遺棄するまでが本作の見どころでした(+2点)。成長したアドヴァースの血沸き肉躍る活躍にいやが上にも期待が膨らんだのですが。都合良過ぎる展開に於いてキャストの青臭い芝居をダラダラ長時間見せられた果てのしょうもない結末に開いた口が塞がりません。一体これのどこが風雲児なのか問い詰めたい邦題にも呆れるところです。いくら超絶男前であっても本作のフレデリック・マーチはダメでした。
2021.3.23 追記
「かなりのコケ具合」作品の中にあってドン・ルイスだけはその憎たらしさが妙に印象に残っていました。クロード・レインズだったというのが先ほど分かりました。「エーッ! 本当に?」と言うことで再見。「本当や!」あの少しかすれた感じの声(WW1従軍時のガス攻撃で右目失明と共に声帯が傷ついたそうです)はまさしく彼のもの。
憎ったらし~さが活かされていない脚本がやはり残念ですが、「損はしていないかな」と言うことで3点追加です。