1.この映画は、個人的に馴染みがあまり無い台湾映画。
最近、台湾映画で観たのでは「怪怪怪怪物!」って映画を観た。
あれは完成度は荒々しいけど、俺はかなぁぁ―――り楽しんだ作品だった。
やっぱ、アジア独特の湿気があり、また台湾の雰囲気が昭和の日本のイメージと重なって好きな作品だ。
んで、この哭悲/THE SADNESSなんだけど…ビックリしたのは思ったより劇場に人が多くて、それどころか女子が大挙来場。
ただ、隣りでペチャクチャ喋りながらポップコーン食いまくってて、大きく声を挙げる「女2人組」には退場願いたかった。
いや、驚きの絶叫をするんだが…シーンとリンクしてりゃいいんだけど、何でもないところで「きゃあ!」と叫び声をあげてて、そこに俺がビビる始末!
頼むから帰ってくれ!映画代を払うから……2人分。
んで、だ。
この映画を一言でジャンル分けをするなら、「ウィルスが人の欲望のタガを外し、化け物になり…人々に襲い掛かる」映画だ。
怖いのは、知能は普段の人間と同じ思考能力があるんだけど、欲求が抑えられず、殺戮衝動、暴力、性欲なんかを、事あろうか「喜びを感じながら」実行しているところ。
また、表情的な変化もあり、眼球の白目が無くなり「全部真っ黒」になって…常に笑顔。
もう、そこが俺的には超怖かった!やっぱガ●キチは怖ェーよ!
そんな顔をした奴らが、嬉しそうに笑って人を殺めるとか…決して誰も近寄りたくない「ガ●キチ度」が超全開!
また、R-18なのもあり、かなりエグイ言葉遣いと暴力&性欲塗れな行動が堪らんかったな…マジで。
何か、ハリウッド系のパニック映画とかと違って、人種が凄く日本人に近いのもあって、恐かったんだろうな…きっと。
何より、一番怖かったのは「子供のような残酷さ」を、化け物に感じれしまった事だ。
子供の虐めって(周囲に止める大人などが居ない場合)「集団で楽しそうに笑いながら実行」するのを、俺は過去から記憶している。
そして、まだ加減を掴んでない常識からか、とことん最後まで残酷にも実行してしまう……そして、それを「何の手助けも出来ない観客という立場」から、強制的に参加させられるってのもある意味で恐怖だった。
いや、その恐さったらないぜ、マジで!
この映画は、病み上がりの時に観たら…相当に来るよなー…と思う。
あ、後!思ったより丁寧な特撮処理をしてたので、そこも好感度高い。
やっぱ、ホラー映画で特撮が上手いと「エクソシスト」や「狼男アメリカン」のように、格調が増すなーと思った次第。
監督・脚本・編集はカナダ出身のロブ・ジャバズ。
この路線で映画を作ってくれるなら、また楽しみになってくる人材だなぁ…。
まぁ、キャッチコピーに有ったけど――
”内臓を抉られる衝撃”
”二度と観たくない傑作”
”史上最も狂暴で邪悪”
かも知れない。
あと…絶叫女2人は退場。