1.《ネタバレ》 とにかくめちゃくちゃ重い「福田村事件」を
観た後だったので、口直しというかチェイサーというか、とにかく
ほのぼの、ほっとさせられ癒されました。
下町の風情が感じられる場面が多かったのですが、実際にまだこれ
ほどの雰囲気が残っているのでしょうか。
役者さんそれぞれに味のある演技だったのですが、この映画の最大の
問題は昭夫さんが家庭でも会社でも問題抱えて悩んで憔悴している男
の暗さが感じられなかったことです。大泉洋さんの演技が下手という
わけでは決してなく、彼には元々が明るいオーラが染みついていてし
まっているからなのでしょう。
別の俳優さんなら暗い男をもっと的確に演じられたのかもしれませんが、
監督が彼を起用したというからには、そもそも監督にはこの映画をシリ
アスな物にする意図はなかったのかもしれません。