5.子供の頃テレビで見ましたが、当時は本当に怖かった・・・。
今考えると、現代核兵器の破壊力や二次災害はこんなモンじゃすまされませんよということなんですが、よくよく考えると核の被害や二次災害って、アメリカの学者や軍のデータや写真や学説や予測が日本に入ってきてそれをヒロシマやナガサキと日本人が照らし合わせて悲惨さを認識しているわけで、決してアメリカ人が核に対して無知ではないんだろうなということです。
でもどうしても描写が甘いとか悲惨さが足りないとか言いたくなるんですよ。アメリカの情報を元に想像してるのではありますが。
このあたりの矛盾、どうしても被爆国の意見になってしまいます。
でも、核にはうるさいのに、テロリストによる拉致や惨殺虐殺には妙に寛容。他国のテロには無関心。テロ被害の遺族にはテレビ画面に同情するだけ。アメリカに責任転嫁。
よくよく考えると、海外の自国民や本国、中東の治安維持のため、ビックリするほどテロや中東政策に無責任な対応をとれるヨーロッパ諸国のかわりに武力を使うアメリカが、特別に悪いとか言いたくなるのは戒めたい感じです。
政治家や官僚になって欧米と調整してやろうと思わずに、アメリカ人の肉ちぎり飛び散る惨殺に走る相手に妙に寛容な日本人。
核もテロリストも本質は同じ所にあるような気がしますが、核攻撃されたという特別意識や優越感のようなものをこういう映画を見るとどうしても思い出してしまうんですよね。
どうもまだ、私たち日本人はこういう映画を見るメンタリティが身についていないのかも知れないと思ってしまいます。