1.《ネタバレ》 ヘイズ・コードのせいで、原作のラストが変えられて緩くなっているのが残念。
あまりにも後味が悪かったせいだろうけど、そこは検閲のないほうが怖さが際立ったはず。
雷に打たれて天誅にあったり、カーテンコールの興ざめな小芝居で、サイコパス少女の恐ろしさが台無しに。
銃で自殺したはずの母親も生き延びるという不自然さ。
他の作品は知らないが、本作に限っては表現の自由を侵したマズい規制で作品の完成度がずいぶん損なわれてしまった。
雨の中をなぜ湖に向かったのかわからなかったが、DVDの解説でメダルを拾いに行ったとわかって納得。
自分が欲しいものはどんなことをしても手に入れなければ気がすまない。
その執着に加えて、犯罪や人を傷つけることへの罪悪感が皆無となれば、ああいうモンスターが出来あがる。
悪の権化のような美少女の存在感が光る。