4.《ネタバレ》 同じスナッフビデオを中心としたサスペンスであれば、「ミュートウィットネス」のほうが面白かったです。ただ「テシス」は最後まで犯人が誰なのかわからないので、ミステリー要素が加味される分一般受けはしやすいかもしれないですね。個人的にはミュートウィットネスをオススメしますが・・・ 今作で新鮮だったのは、初めから怪しい雰囲気を漂わす人物が、まさかの・・っていうところでしょうか。昨今の傾向を考えれば、サスペンスにおいては変化球が当たり前であり、本作品のようにミステリー+サスペンスで直球というのは逆にめちゃめちゃ新鮮です。また、相棒のチェマがただのオタッキーみたいに見せかけて、結構行動力もあれば頭も切れるので、その辺りでドラマにしまりが出ている気はします。 ですので、内容の割りにちょっと時間が長いのが気になりますが、普通に楽しめる良作の部類に入るのではないでしょうか。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-08 23:57:29) |
3.《ネタバレ》 「サスペンスホラー」としてはよく出来ている。殺人ビデオを巡るストーリー展開も面白い。ただ、「ミステリー」として見るとかなり物足りない内容。
「ワイルドシングス」や「スクリーム」もそうだけど、不遜な事を言えば、「最後まで犯人が誰かを分からなくする」だけなら、そんなに難しくはない。やはりその過程に連綿と連なる「有機的な謎解き」が無いので、数ある平凡なサスペンスと五十歩百歩という印象。この作品でも、さらに一段捻って、「主人公の女生徒が犯人を操って恋敵を殺させていた」みたいな展開にする事も出来たはず。
メイン登場人物が少ないのも、真犯人の意外性という点ではマイナスに働いてる。作品全体の雰囲気作りや、飽きさせない展開にセンスを感じるだけに、無難な内容になっているのが残念な限り。もっと作品として冒険して欲しかった。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-17 17:53:01) |
2.残虐映像がいまいちだが、空気が良い。気味の悪さが良い。才能あると思う。ってこれアナトレントかひ・・・。おばさんですがな・・・。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-02-12 16:47:02) |
1.一番のシーンは巻頭の地下鉄のシーン。ヒロインが飛び込み自殺の現場に近づき、カメラがスローモーションで徐々に現場を写していく。いよいよ現場が映ろうという瞬間、ヒロインが地下鉄職員に引き戻されて映らず仕舞い。ここで観客は「自殺現場が見たい」と絶対に思った筈。この、人間の「残虐指向性」こそが本作のテーマになっている。ハリウッドで作ればただの学園ホラーに成り下がりそうな題材を、アメナーバルという人の雰囲気作りで一段上質な映画として踏み止まっているのは流石。でも所詮学園ホラーだよなぁ、これは。6点献上。 【sayzin】さん 6点(2002-09-29 17:12:04) |