3.《ネタバレ》 最後の再会シーンが凄い。明らかにそれまでのシーンと歌唱の迫力が違う。しかしこの内容は重過ぎる。いくら血が繋がっていなくとも、唄の為に娘を失明させる父親の気持ちは全く理解できない。再開後、お互いの事を口に出さぬまま演奏を通して会話する姉弟。そしてそのまま去っていく弟。しかし姉の境遇を考えれば、そのまま去ることなど出来るのか。そして、思わず長居してしまったと言い、3年居た小さな旅宿を去る娘、また男やもめに戻るか、と送り出す宿屋の主人(一見、悪人そうに見えたが善人なのか)娘に行くあてはないと言う。雪の中、子供に引かれて雪の中を歩く盲目の娘、明るい未来などある筈がない。時代背景も考えると、終始画面に映らない不幸な事ばかりを想像してしまう。韓国人の感性では違う何かがあるのだろうか。「恨」が理解できなければ無理だろうか、心に何かを残したが、感動する事はなかった。