6.多様なジャンル性を持つ作品で、音楽・近未来SF・ロマンス・サスペンス・犯罪などの要素が複雑に絡み合い、なお且つヌーヴェル・ヴァーグ的な風味を併せ持ったフランス映画だ。
主人公アレックスが、音楽にのって右へ右へくねりながら疾走するシーンは特に印象的。
そして、レオス・カラックスならではの、青や赤や黄色を使った色使いも美しい。
前半は小難しいフランス映画と思い、嫌気が差し始めたが、後半になるにつれその不思議な世界に酔いしれるまでになった。
二度三度見たら、いや見る気は起きないが、もし見たらその世界観に更に浸れるかもしれない。
次は『ポンヌフの恋人』を見ようかな。