1.《ネタバレ》 ワイルド・アット・ハートのローラ・ダーンが性的衝動を抑えられない家政婦の役を演じるということで、かなりエキセントリックな役回り・演技になるのではと思って観ていましたが、その方面の演技・描写は意外と抑え気味。
南部地方の個性的な家族(厳粛であるが故にローラ・ダーンの振る舞いに苦悩する主
人、どこまでも慈愛に満ちた貞淑な妻、ローラ・ダーンに「青い体験チック」な行為を迫る長男、おませな長女等々)の中で、身体および精神に傷をおった女性が健気に生きている様がクローズ・アップされており、上品な作品に仕上がっています。
ローラ・ダーンも含め家族全員が狭い車に詰め込まれて走ってきて、車が止まったとたんにローラ・ダーンが次男と長女を引き連れて、駆け足で家の中に入っていくシーンがあるのですが、その様がとっても幸せそうに見えて、愛おしく印象的でした。