4.街の音が沁みる。住宅から漏れてくるテレビの声など、彼女が牢屋にいる17年間耳にしなかった音だし、たぶんそれ以前にも聞いたことのない街の音。中国におけるここ17年の変化は大きい。やがてここに入っていかなければならない世間に対して身構え、耳を澄ましている緊張が伝わってくる。天津の街の、息の白くなる寒さも伝わる。主任のほうにもちょっと帰りにくい家があり、帰還するということの緊張が本作のテーマ。浦島太郎を基本形にして、「帰還もの」という物語のジャンルを考えてもいいかもしれない。帰還するって、けっこう大きなドラマなんだ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-22 10:03:44) |
3.《ネタバレ》 良い映画とは思うけど、ラストのウソなど腑に落ちない点が散見。事件の根本は両親の責任も大きいはずだが、自責の描写が不完全というか、出所する娘を受け容れるのを怖がるより、受け容れる義務感の希薄さが気になった。しかし主演女優の芝居が見事だったし、同情を誘う。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-19 19:13:40) |
2.被害者家族であると同時に、加害者家族でもあるという非常に難しい設定を、確かに描ききれていないとは思いましたが、中々考えさせてくれる映画だと思います。ところで、私はあの美人の主任さんは無神経なのではなく、単にランの事情を知らなかっただけだと解釈してます。まだ若いから余り古くから着任してるとは思えないし、ランの罪状と刑期だけは業務上知っている、純粋に親切な人なのです。でなければ、この複雑な事情を抱えた人間を、最初から家族の元に送ろう等とは思わないでしょう。また、彼女がいなければランも家に帰ることはなかった筈です。だから、この主任さんこそ家族に融和をもたらした天使なのです。だから美人が演じているのです(ブスの天使じゃ絵にならないですから…)。ということで、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-10-22 00:09:30) |
1.辛いなぁ。運命って人間の意志とは全く別のところに、ぽっかり浮かんでるんじゃないかと思った。運命に導かれるようにって言う表現があるけど、どうあがいても逆らえないものもあるんだなぁって。最後に無実の罪を認めたのは、これからをより良く生きるための断腸の思いでの決断だったと思う。その健気さに胸を打たれた。ただ、さかQさんも指摘している通り、「なんでそっちを選ぶよ!?」っていう脚本上の分岐点が何箇所かあった。ちょっともったいないです。 【ぺる】さん 6点(2002-05-07 16:12:41) |