5.佐野四郎が醸し出す独特の雰囲気と佐伯日菜子のお世辞にも上手いとは言えない演技が化学反応を起こして異質な空間を作り上げていて、そしてそれがネガティブな出来事を前向きに見させてくれて清々しい気持ちになれた。内容が薄い部分もありますが、それもこの作品のいいところかもしれませんね。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-19 11:17:36) |
4.お父さんのキャラクターがユニーク。会社へ行かなくなるのは、それ以後の時代の映画だったらリストラなんだけど、「出社拒否」であって、あくまでこっちがあっちを拒否したの。全然敗北感がなく、自信たっぷりで会社を蹴ってる。それが娘にも伝染し、イジメにあってる学校を完全にやめるときも、敗北感がなく、こっちが学校を蹴飛ばしてスキップしながら去っていく。この明朗さはとかく湿っぽさをよしとする邦画では貴重で、もうちょっと洗練されてほしい部分はたくさんあるが、ライトコメディという日本では苦手な分野に挑んだ姿勢をたたえたい。舞台となった新興住宅街のコギレイで厚みのない世界とうまくマッチした。原作が女性である本作で、ファザーコンプレックスってものが生理として感じられた。義父(いちいちギフと発語する)という他人のような父にしつらえて、娘にとって恋の対象にもなりうる理想の「お父さん」を造形している。なるほど、ファザコンとはこういう感じなのか、と実感として納得できた。『晩春』なんかファザコンの映画と言われても、やはりどこか男たちが頭で作った世界という感じだった。頼もしいだけでなく「かわいい」お父さんを、娘たちは期待しているんだ。お父さんの側にとっては、いつも驚いたように大人を観察している佐伯日菜子の一本調子がとてもかわいい。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-09 10:09:07) (良:1票) |
3.部分部分は悪くないと思いますが、それをつなげる「だから……?」という感じ。キャストは非常にいいだけに残念。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-07 18:02:07) |
2.原作の雰囲気を下手に変えることなく、素直に少女マンガらしく演出したのが成功してると思う。それが佐野史郎の無感情演技、風吹ジュンのオーバー・アクト、そしてデヴュー作となる佐伯日菜子のワザとらしい(下手とも言う)ナレーション等にマッチし、えも言われぬファンタジー空間を形成してる。「現状を克服する・問題を解決する」といった陳腐な展開ではなく、「現状を受け入れつつ前向きに成長していく」というテーマも良かった。無論ファンタジー映画なので甘い話ではありますが、【ぶくぶく】さんご指摘の様に、不思議な「開放感」が爽やかな気持ちにしてくれますヨ、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-03-24 00:06:29) |
1.日本映画の佳作といった所。今やっている朝ドラ再放送で気に入っている風吹ジュンが出ているというので、深夜のNHKBSを録画して見た。女子高生役の日菜子ちゃんが可愛いという評もあるが、私には朝ドラより更に若くて可愛いジュンちゃんがたまらなく良かった。もっと豪華予算でこの監督に映画を撮らせたいという人もいるが、全く同感である。 【きりひと】さん 6点(2004-06-18 08:39:18) |