2.《ネタバレ》 香港版『ゴッドファーザー』か『仁義なき戦い』でも意識したような作りだが、演出が凡庸でやや粗雑な印象を受ける。ところで本作には『野望篇』という前日譚があるのだが、そちらを先に観ておかないと登場人物の立ち位置がよく分からない。本作だけを観れば主役はチョウ・ユンファのようだが、『野望篇』と通して観れば、クォ(アンディ・ラウ)とユン(アレックス・マン)の義兄弟の確執の物語だと分かる。実際には一本の映画として製作されたものを2分割し、『野望篇』を続編として公開したらしいので、『野望篇』→本作の順で観た方が無用な混乱は避けられる。