6.《ネタバレ》 千葉真一が自ら演出したアクションシーンはド派手で見ごたえ充分だが、降旗康男監督の演出は深作欣二監督のような勢いは感じられず、やや物足りないし、緒形拳と千葉真一の決闘シーンも、深作監督の「必殺4 恨みはらします」における千葉真一と蟹江敬三の決闘シーンと比べると落ちる気がする。千葉真一や松方弘樹など深作組常連俳優がいるのだから、深作監督で見たかったという気持ちもあるが、それでも娯楽時代劇としてはそこそこ面白いものになっている。ただ、長門裕之の火だるまシーンは合成丸出しでかなりしょぼかったのが残念。織田裕二を時代劇で見るのは初めてだったけど、どこに出ていたのか分からなかったなあ。(竹千代を護衛するメンバーにいたらしいが。)竹千代を演じるのが茂山逸平なのだが、まだ幼くてかわいい。出番の少ない京本政樹の演じる殿様はかなりのインパクトがある。でもそれ以上に強烈なのがラストの二宮さよ子の高笑い。ここはこの映画のどんな派手な見せ場よりも印象に残り、このシーンだけで彼女がこの映画すべて持って行ってしまったかのような気にさえなった。(このシーンなかったら1点マイナスだったかも。)アルフィーの主題歌は良かったけど、時代劇にはややそぐわないかなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-05-30 22:19:37) |
5.《ネタバレ》 実はわたくしも、この映画が角川映画&監督・深作欣二じゃないってことに、今回ようやく気が付きました。本作が撮られたのは89年、この当時では角川映画は完全に失速し始めていたころで、チャンバラ映画の本家・東映が角川映画の切り拓いた路線に乗っかる形で公開した超大作、まあ時代はバブルの真っ只中でしたからね。 お話しはもちろん周知のごとく荒唐無稽ですが、内容はしごく単純極まりなく緒形拳率いる浪人集団が将軍家光の長男竹千代を江戸まで護送するだけのことです。道中を家光が放った追手というか大軍が襲いかかってくるわけですが、この攻防戦のアクションが想像以上に大迫力。悪役・伊庭庄左衛門の千葉真一が配下のJACの面々を動員してアクション監督を務めていますが、彼の持てる力を結集したようなシーンの数々は見ものでした。とくに馬を使ったアクションはすさまじく、「これ、撮影でケガさせて廃馬がけっこう出たんじゃない?」と心配してしまうほどです。中にはスタントマンから死者が出た『ワイルドバンチ』の有名な橋爆破アクションをそっくり再現したシーンまであり、まさか日本映画でこれをやるとは、とびっくりいたしました。本家との違いは、橋げたの部分が一枚の板になっていて爆破ともに落し蓋みたいに下に開く構造になっていて、ここら辺に安全策があったのかもしれません。千葉真一のスタッフとしての役割は、東宝特撮の円谷英二みたいな感じといえば判りやすいと思います。ここまでやれるなら、日本映画界はなぜ彼に予算をたっぷり与えてアクション映画を一本撮らせてあげなかったのかと、悔やむ次第です。 トンデモ映画みたいに評されることもありますが、わたくしはアクションと殺陣(千葉真一と緒形拳の一騎討ち)だけ見てればかなり評価が高いとおもいます。でもALFEEを起用した呆れるほどの音楽センスに一点マイナスといたします。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2019-05-24 01:52:22) |
4.アクション最優先のかなり無理のあるシナリオだけど、時代劇らしからぬ迫力とお世継ぎ問題のドロドロ感は伝わってくる。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-19 23:59:14) |
3.《ネタバレ》 少林寺拳法やら場違いなアルフィーの歌やら、いろいろと滅茶苦茶なんだが、アクションはそれなりに見せ場ありで降旗監督こんな作品作ってたとは驚き。一番頑張ってたのはお馬さん達かな。子役の演技には不満が残るが、最後の葬式での焼香投げは「お前は信長かよ!」とツッコミたくなった。 |
2.う~ん?キャスティングは良い。特に緒形拳はかっこ良いし、千葉真一も流石はアクションスターである。松方弘樹に関してはまずまずだけど、緒形拳と千葉真一ほどではない。時代劇ならではのアクションシーンも満載で楽しめるけど物足りない。全体的に切れが無いと言うか?もっともっと漲るパワーが欲しい。やはり監督の力量なのかな?これだけ良いキャスティングなのになあ!それなりに楽しめたから一応は6点!合格点だけどそれ以上のものとなると欠ける気がする。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-01-10 21:50:22) |
1.緒方拳が実にかっこよく敵役の千葉真一も迫力ありました。 アクションの見せ方はちょっと難ありのような気がしますが、あまり考えずに楽しめる映画かと・・ 【まりん】さん 6点(2003-11-02 09:06:05) |