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226

[ニイニイロク]
(226 THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD)
1989年上映時間:114分
平均点:5.67 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(1989-06-17)
ドラマ犯罪もの歴史もの実話もの小説の映画化
新規登録(2003-10-09)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-10-31)【Olias】さん
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監督五社英雄
助監督原田徹
演出堀北幸夫(軍事指導)
キャスト芦田伸介(男優)鈴木貫太郎
新克利(男優)武藤章
有森也実(女優)丹生すみ子
石橋保(男優)林八郎
うじきつよし(男優)中橋基明
梅宮辰夫(男優)山王ホテル支配人
大和田伸也(男優)小野木
小野寺昭(男優)広幡忠隆
賀来千香子(女優)香田富美子
ガッツ石松(男優)陸相官邸憲兵曹長
勝野洋(男優)香田清貞
加藤武(男優)香椎浩平
加藤雅也(男優)坂井直
金子信雄(男優)川島義之
川谷拓三(男優)永田露
久我美子(女優)渡辺すず子
早川雄三(男優)渡辺錠太郎
日下武史(男優)荒木貞夫
佐野史郎(男優)栗原安秀
鈴木瑞穂(男優)阿部信行
高松英郎(男優)山下奉文
高部知子(女優)府川きぬえ
高峰三枝子(女優)斉藤春子
宅麻伸(男優)丹生誠忠
竹中直人(男優)磯部浅一
田村高廣(男優)湯浅倉平
丹波哲郎(男優)真崎甚三郎
鶴見辰吾(男優)高橋太郎
仲代達矢(男優)杉山
長門裕之(男優)木戸幸一
名取裕子(女優)野中美保子
根津甚八(男優)河野司
萩原健一(男優)野中四郎
伴勇太郎(男優)村上嘉茂衛門
藤岡重慶(男優)寺内寿一
藤谷美和子(女優)坂井孝子
松方弘樹(男優)伊集院兼信
三浦友和(男優)安藤輝三
南果歩(女優)安藤房子
もたいまさこ(女優)秋本サク
本木雅弘(男優)河野寿
安田成美(女優)田中久子
八千草薫(女優)鈴木たか
隆大介(男優)村中孝次
渡瀬恒彦(男優)石原莞爾
田中浩(男優)松尾伝蔵
小田部通麿(男優)高橋是清
今井雅之(男優)中島莞爾
有川正治(男優)岡田啓介
増田順司(男優)牧野伸顕
三上寛(男優)堂込喜市
阿波地大輔(男優)
石倉英彦(男優)
岩尾正隆(男優)
嵯峨善兵(男優)
成瀬正(男優)
野口貴史(男優)
山内としお(男優)
井川比佐志ナレーター
原作笠原和夫「2/26」(集英社文庫)
脚本笠原和夫
音楽千住明
撮影森田富士郎
製作奥山和由
松竹富士
プロデューサー西岡善信
市山尚三(プロデューサー補)
配給松竹富士
美術西岡善信
編集市田勇
録音大谷巖
荒川輝彦(整音)
鈴木信一(音響効果)
照明中岡源権
その他千住明(synthesizer)
IMAGICA(協力)
NHK(素材提供)
毎日新聞社(写真提供)
鍋島壽夫
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1
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5.将校たちの決起の様子もそこそこに、映画はいきなり2月26日未明の襲撃事件で開始。いわば、部隊が投降するまでの膠着状態を描くような構成となっています。将校たちの想いや苦悩が作品の中心となる訳ですが、例えば岡本喜八監督の(原田眞人監督の、とは言わない)『日本のいちばん長い日』などが見せた、殆ど狂気寸前とも言うべき凄まじいばかりのテンションを思い起こすと、ずいぶん「静かな」映画だなあ、と。いや、出演陣の個々の熱演は確かにあるんですが、作品を通じて昇り詰めていくようなものがあまり無く。
巨大なオープンセットを駆使した撮影。この建物はベニヤ作りのハリボテなんかじゃないですよ、と言わんばかりに屋上に人を立たせたりもして、あるいはそこに戦車を何台も登場させたりして、大作を作ろうという意気込みは伝わってくるんですけどね(「忠臣蔵」の昭和初期版?)。屋外シーンで積雪が残っている様子を再現しているのも抜かりなし。なんだけど、そもそもの、襲撃事件中に降りしきる雪、あれをもうちょっと上手く描いてくれれば・・・雪の描写って、難しいですね。
膠着状態を延々と描くのも味気ない、ということなのか、回想風に将校たちと家族との様子が織り込まれたりして、彼らもそれぞれ家庭があり人生があるんだよ、というのはわかるのですが、これだけの描写ではさすがに中途半端で、心に食い込んでこない。襲撃シーンでも被害者側の家族が描かれたりしていて、作品の意図としては「家族」というものにも触れておきたい、んでしょうけど、これでは消化不良。
外伝的に、モックンと根津甚八とのエピソードが挿入され、ここは二人の静かな熱演が活きた印象的なシーンとなっておりました。あと、出番は多くありませんが、川谷拓三の別れの場面も印象的。実際のところ、「オールスター」的な映画でありつつ、個性的な役者を集めて各キャラの色分けもしっかりなされており、その辺りは悪くないと思いました。
昭和初期の風物の描き込みも、五社監督お手の物、といったところでしょうか。
という訳で、個々にイイなあ、と思う点はあるのですが、映画全体を通じては、やっぱり作品が弱いかなあ、と。
映画の印象が「静か」という事に関しては、劇伴音楽の用いられ方がやや控えめであることも影響していそうで、それでも要所要所は音楽がドラマを支えています。ただ、襲撃の際に火炎瓶が投げ込まれる場面での音楽は、ブラームス交響曲4番のパッサカリアの一部を元にしたパロディ風の音楽で、こういうのがダメという気は無いですけど、個人的には正直、気が散っちゃうんですよね。。。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-10-27 07:51:56)
4.《ネタバレ》 昭和初期の街並みの再現度が素晴らしい。木造の電柱、ブロック状の舗装道路、山王ホテルなんて実物っぽいけど、オープンセットだそうだから驚いてしまう。陸軍の戦車が3両。ブリキのような、強いんだか弱いんだか解らない辺りのソレっぽさ。この戦車も重機を改造して作ったと言うから、当時の邦画の、一本の映画に対する力の入れようがヒシヒシと伝わってくる。
主演俳優の豪華さも素晴らしい。昭和を彩った名優と、平成に活躍する俳優の共演。知った顔がどんどん出てきて思わず唸ってしまう。
当時の記録映像から映画のモノクロ映像に、そして徐々に色付いていくオープニングは、観るものに昭和初期のクーデターを現代に蘇らせる丁寧な演出として惹き付けられる。

深夜から早朝に決行されたクーデターを、首謀者の青年将校たちの視点で、ドキュメンタリータッチに描いているが、決行に至った動機や時代背景の描写が少なく、観る側に予備知識、事前学習が要求される映画だった。『私腹を肥やす悪い政治家を殺せば、天皇が直接政治を行い、政府の腐敗は無くなり、農村は豊かになる』と。どうしてそう考えたのかの背景。自分たちだけでなく、事情をよく知らされていない部下の命までもを懸けるに至った根拠が良く解らない。要人殺害からバリケードを作って占拠するだけで『昭和維新』の世の中が来るなんて、素人考えでも到底思えない。そこから次の一手が見えてこないのだ。
事件当日から終焉までだけでなく、その前後をしっかり描けば、この事件に初めて触れる人にも理解できる映画に出来たと思う。

安藤は拳銃による自決に失敗し、治療を受けた後に銃殺刑に処されたそうだけど、この映画じゃそんなこと解らない。将校たちの遺書や遺言ののち、一発の銃声が鳴る演出。敢えてそうしたにしても、銃殺刑のライフル一斉射の音でなく、まるで自決のような銃声一発にした意図は何だろうか?
国を良くしようと立ち上がり、志半ばで散っていった青年将校たち。彼らが残してきた妻や子どもたちの思い出の中の笑顔。一方で突然夜襲を受け、目の前で夫を父を殺される政治家の妻や娘の悲痛な叫び。激動の昭和の理想と現実。二・二六事件に興味を持つキッカケとしては充分だけど、出来ることならこの映画一本で、全体像を把握できるものにしてほしかったかな。
K&Kさん [ビデオ(邦画)] 6点(2022-03-29 22:50:29)
3.《ネタバレ》 2/26~2/29までの4日間をドキュメンタリー的に描いており、かなり史実を忠実に再現した大作で、結構見応えはある。特に最初の20分の襲撃シーンはあの渡辺和子さんが目の前で父親を殺害されてしまうというシーン等もあり、かなりのリアリティーがある。まあでも基本的に皇道派を美化する人間ドラマ的作りになってはいるので中立とは言い難いのだろうけど。
この4日間の詳細についてはよくしらなかったので勉強にはなったが、事件の起こった背景や思想等には殆ど触れられてないので、それらを知らない人には訳がわからない部分もあるのだろうが、そこまで描くと3時間以上になってしまっただろうし、これはこれでよかったのではないのかと。但し、1点矛盾を感じるのは三浦友和演じる安藤輝三が自殺して、その後銃殺される(こっちが事実)という2回死ぬような形になっている所。なんでこんな作りにしてしまったのだろうか?
この事件は結果的には大失敗テロ行為であり、これをきっかけに日本がどうなってしまったかは皆さんご存知の通りであるが、それは現代の価値観で歴史を後から論じる者の勝手とも言える訳で、正義と信じて行動した青年を安易に非難する気にはなれない。かといって美化してもいけないが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-26 16:55:51)
2.ちょい役に重鎮を使い放題とキャストが豪華すぎ。本木雅弘が今と見た目がそんなに変わりないのに驚いた。ラストの辞世の句と銃殺音はずしり。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-04 23:47:32)
1.バブル真っ最中の、今にして思えば信じ難いほどの超豪華キャスト勢揃いの凄まじい日本映画。配役のほとんどが一流か有名人が大半なので、それだけでも見る価値あります。ただ少し惜しいのが、意気込みに内容がやや追いつかず、若干ストーリーが平坦に進んでしまったのは残念。時代背景も当時の日本映画にしてはしっかり作られているのだが、どうしても詰めの甘さが出てしまっている。ただし、役者は一生懸命演技しているのは画面からは伝わりました。やや厳しく評価で6点とさせて頂きます。それにしても226事件はいくら調べても、勉強しても中々全体像の見えてこない複雑な事件ですね。難しい。。。
はむじんさん 6点(2003-08-05 02:46:44)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 5.67点
000.00%
100.00%
200.00%
315.56%
4422.22%
5316.67%
6527.78%
7316.67%
815.56%
915.56%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人
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