1.小津監督によるサイレントムービー!まだこの作品を観る限りでは後の小津監督のスタイルというものが確立されてない気がする。そんな中、岡田嘉子と田中絹代の二人がそれぞれ見せる女の変化ぶりの凄さの前にはこの戦前の日本映画の女優は今の女優とは明らかに違うものを持っている。上手く言えないんだけど、出てくるだけで感じられるオーラのようなものがこの短い話の中でも十分すぎるほど見られる。それにしても何だか勿体無い感じの出来なのはやはりカットされてる部分がどうにも気になったのと、気になったと言えば田中絹代が友達と見ていた映画が何の映画なのか?それがどうにも気になって仕方ない。