1.なんかスリラーと紹介してる記事もあったけど、こりゃコメディ。ジュディ・デイビスがコミカルなのって珍しいか。あともクセモノ女優を揃えてある。ガウディを背景にしてるのが正解で、あの建築のそこはかとないユーモアと質が似ている。一見歪んでいるように見えて、これはこれで調和がとれてる、って話。直線ばっかじゃつまんないって話だ。男装する母と女装する父とが母性愛を競い合うんだもん。ヒロインのアパートの大家の騒々しい家庭が、マットウな家庭として対置されて、あれもあればこれもあると世界が広がっていく。スペインの明るさ。警察に“父親”の人相を告げるとこ「髪はカツラで肩まで、身長はヒールを履いて云々…」ってのがおかしかった。マジシャンの場、映画の中の舞台ってのは、なぜかワクワクさせる。