1.《ネタバレ》 ”人間の条件”は軍国主義的見地から見た戦争、そしてその中を懸命に生きた梶という一人の男を描いていました。一部から五部までが文句のつけようのない出来だったことを考えれば、まとめとしての第六部は少し不満です。最後の彷徨シーンは途中で急に中華街のようなシーンに切り替わったりして、なんだか無理やりまとめたような気がしてなりません。少しがっかりしましたが、全体を見れば、本当に素晴らしい作品だったと思います。願わくばこのような作品が戦争教育等に用いられんことを!”戦争”というものを知るための、最高の教材の一つだと思います。