1.《ネタバレ》 この映画・・観るのにくたびれて途中で寝てしまいました(苦笑)
209分のほうしかDVDでなかったので・・
続きをまた観たんですが前半の長いこと。
もしかしたらテレビとかでやってる短い方ならどうでしょうか。
それも観たことがないから比べられないのですが・・
後半の1時間くらいがリメイクの必要もないくらい完璧でした。
そのために2時間人間ドラマを観なければいけないのですが、
ドイツ語でしかも潜水艦の中の設定からか声が小さい。
もちろん毎日の日常的なことも必要なんだろうけれど・・
長すぎます(爆)
戦いも同じようなことばっかりやっているので、
この時代の潜水艦戦とはなんと退屈なことか・・と。
「レッド・オクトーバーを追え」みたいなテンポを期待しちゃいけないのです。
しかし後半の完璧な演出は素晴らしい。
真剣に前半を観ていないのに後半はかなり面白かった。
監督が途中で変わったか(爆)と思うくらい。
パニック映画さながらのような演出は「ポセイドン・アドベンチャー」を彷彿とさせる。
特に秀悦なのがラストシーン。
あれは好き嫌いが別れる演出だと思いますが、
私は今まで観た戦争映画の中で一番のラストだと思う。
まるで「海底二万マイル」みたいな「白鯨」のような虚脱感。
ここだけでも見る価値があるかなぁと思いました。
こういう救いようのない結末を演出できる美学は、
ハリウッド映画にはあまり観られません。
反戦というより戦争モノが意味がないことを描いているし、
「男たちの大和」の大和が沈む姿には日本人なのに何も感じなかったのに、
不思議ですねぇ・・
同じ同盟国のドイツの潜水艦が潜水艦であるのに、
その最期も沈みゆく姿に、
桜の花が散るときに武士が散るような(爆)
変な感傷に浸ってしまいました。
なんというか潜水艦の固まりを生き物として描いているのが素晴らしい。
国のためにとかあまりひつこく描かなかったからもあるし、
家族愛よりも同僚や部下との人間ドラマを中心にしているからかも。
同じ時に借りた「キリング・フィールド」もそうですが、
新聞記者から見た目という演出は客観的でよいです。
もう少し前半と後半の時間のギャップがなければ、
もっと私には合っていた映画だと思いました。