2.《ネタバレ》 5話からなるオムニバス・ラブストーリーなんですが、映像センス、音楽センス、女優の美しさなどなど、全てが高いレベルで仕上がっています。
ストーリーこそ、日常的な部分を描いているせいか、平凡と感じてしまう部分もあるかもしれませんが、観た後にしみじみと心に残り続けるであろう、素晴らしい短篇ばかりでした。
5話とも素晴らしい作品でしたが、その中でも「少年と少女の恋」を描いたパート、「離婚夫婦とその子供」を描いたパート、「すれ違いの若い男女」を描いたパートの3つが、特に気に入りました。
「少年と少女の恋」のおはなしですが、これが純粋に面白かったんです!
少年は白いワンピースを着たクラスメイトの彼女に恋をします。
いつも後ろの席から、彼女を下から上へなめまわすように見ています。
そして彼は常に“ボイスレコーダー”を持ち歩く音フェチでもあります。
そこで少年は思いつきました。
「大好きな彼女の声を盗み録りしよう」
と(おいおい)。
そして、その少女を演じたカオ・ユアンユアンという女優。
白いミニのワンピースがとても似合っていて、かわいいのです。
少年はそのテープの中で、「また、あの白いワンピースを着てきて」と、一方的にお願いしたりもしているんですが、その気持ちは分かりました。
だけど、“告白テープ”の中で、そんな変態じみたことを言っていいんでしょうか??
そういった意味での、興味の尽きない短篇でした。
そして、「すれ違いの若い男女」を描いたおはなしについて。
このパートで主演を演じた徐静蕾(シュー・ジンレイ)という女優。
チャン・ツィイーらと並ぶ、中国の有名女優らしいのですが、これがとてもかわいい!
劇中では、「AUのキャンペーンガールの様な格好でアルバイトをする」役を演じていたりするんですが、この格好がとてもいいのです。
この監督、服装フェチなんでしょうか?
まあ、私にとっては嬉しい限りですが。
他の2作品も、なかなかの出来と味わいで、全体的によくまとまった感のある素晴らしいラブストーリー・オムニバスでした。